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作者 Administrator
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2008/01/17 Thursday 16:07:20 JST |
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■すい臓がんの種類 「すい臓のがん」は1つの病気ではありません。 事実上、20近くの異なる腫瘍が「すい臓のがん」としてひとまとめにされています。 それぞれの腫瘍には、病理学的に異なった外観があり、ユニークな治療を必要とする腫瘍もあり、また治療後の予後も異なります。一番多く見られるのは、膵管ががん化する腺癌ですが、さまざまなタイプの「すい臓のがん」があることを理解しておくことが必要です。 すい臓には消化液としての膵液をつくる外分泌機能と、種々のホルモンを産生する内分泌機能があります。「すい臓のがん」の大部分は、外分泌機能を担う膵管の病変からくる外分泌腫瘍です。それほど症例数は多くありませんが、ホルモンを産生するランゲルハンス島細胞から発生する内分泌腫瘍もあります。このように「すい臓のがん」には悪性の膵管がん以外にも多数の性質の異なる内分泌腫瘍や良性腫瘍もあります。
外分泌腺の腫瘍 すい臓がんは、細胞がすい臓内で制御不能の状態になったときに始まります。すい臓がんの大多数、95%が膵管の内側を覆う細胞に起きるがんです。つまり外分泌腺の腫瘍はすい臓の中の管にできます。 | 腫瘍の型 | 解説 | Adenocarcinoma 腺癌 | 普通すい臓がんというとこのがんを指す。全てのすい臓がんの75%を占める。膵液の流れる膵管の内側を覆っている細胞ががん化して起こる。がんは神経にも広がるため、腹痛、背中の痛みなどが起こる。また、すい臓がんが肝臓や腹膜、遠く離れたリンパ節にも広がる(転移する)と切除不能となる。 | Acinar Cell Carcinoma 腺房細胞癌 | この珍しいがん性の腫瘍は、すい臓の消化酵素の生産過剰が起因する | | Adenosquamous Carcinoma 腺扁平上皮癌 | この腫瘍のタイプは、分泌腺にできる点において腺がんと似ているが、それが成長するにつれて平たくなる。うろこ状に分化する、その他のがんに似た症状を表すこともある | | Giant cell tumor 巨細胞腫 | この腫瘍のタイプは極めてまれなもので、腺がんほど侵襲的ではない。非常に大きい細胞だが、腫瘍自体はその他のすい臓の腫瘍ほど大きくない | | Intraductal papillary-mucinous neoplasm(IPMN) 膵管内乳頭粘液性腫瘍 | この腫瘍には、膵管拡張がみられる主膵管型と、分枝に粘液が入る嚢胞状に成長する分枝型、さらに混在型がある。腫瘍は、管の中に、指の形をした突起の形で表れる。分枝型はぶどうの房状。主膵管型に比べ分枝型は良性の頻度が高いとされている。 | | Mucinous cystic neoplasm(MCN) 粘液性嚢胞腺癌 | このまれに起こる、嚢胞性の、液体を含有した腫瘍は、ゆっくり時間をかけてがんに発展する。海綿状の腫瘍の空間は、ムチンと呼ばれる粘性の液体で満たされている。この腫瘍のタイプは、40歳から50歳代の女性の膵体尾部に多くみられる。オレンジ状。悪性化の可能性が高い。 | | Pancreatoblastoma 膵芽腫 | このまれに起こる悪性の腫瘍は、基本的に10歳以下の子供に発見されるため、幼児のすい臓がん、と呼ばれることが多い。他のすい臓の腫瘍よりも、病気の予後がよい | | Serous cystadenocarcinoma 漿液性嚢胞腺癌 | これは、スポンジ状の外観をした、まれに起こる、良性の、嚢胞性の、液体を含有した腫瘍である。極めて大きく成長するが、ほとんどは良性である。 | | Solid-pseudopapillary tumor(SPT) 固体乳頭状癌 | これらの腫瘍は、すい臓の中のあらゆるところに発生する。腫瘍が固体のものもあれば、乳頭状のものもある。基本的には、若年(30代)女性に発生する | 参考資料: 膵臓がんの種類:ジョンズホプキンス大学(英語版): 外分泌腫瘍:パンキャン(英語版):
内分泌腺(神経内分泌)の腫瘍 もっともまれなすい臓がんのタイプは、すい臓のランゲルハンス島細胞の中に起こります。島細胞は血糖値を制御するホルモン(インシュリンやグルカゴン)を生成します。この腫瘍のタイプは、神経内分泌腫瘍または島細胞腫と呼ばれ、すい臓がんの5%未満を占めます。島細胞腫は1種類以上のホルモンを生成する機能性かホルモンは生成しない非機能性に分類されます。インシュリンを生成する機能性腫瘍の大部分は良性で、非機能性腫瘍の90%が悪性です。内分泌腺の腫瘍は、外分泌腺の腫瘍より成長が遅いという特徴があります。 | 腫瘍の型 | 解説 | | Gastrinomas (Zollinger-Ellison症候群) ガストリノーマ | ガストリノーマは、深刻な潰瘍、腹痛や激しい下痢を伴うことが多い。診断はガストリンホルモンの上昇レベルと画像診断による。この腫瘍が多発性内分泌腺腫症1として遺伝した場合、膵頭部あるいは/と十二指腸に多発性腫瘍が発現することがある。ほとんどのガストリノーマは悪性であるか、あるいは悪性化する。この腫瘍については、改善された早期診断技術と教育プログラムの普及により、良性のステージで腫瘍がみつかるケースが増えている。 | | Glucagonomas グルカゴノーマ | これらの腫瘍は、すい体部もしくはすい尾部に起こる。腫瘍はたいていは大きく膨らみ、しばしば転移する。およそ70%は悪性で、深刻な皮膚発疹、糖尿病、うつ病や混乱状態の兆しを伴うことがある | | Insulinomas インスリノーマ | もっともよく見られる内分泌性腫瘍で小さい腫瘍が多いため診断が難しい。島細胞腫は成長が遅いという傾向もある。悪性よりも良性である場合が多く、空腹時でもインスリンが分泌されるため低血糖という特徴が見られる。 | | Multiple Endocrine Neoplasia Type-1(MEN 1) (Wermer 症候群) 多発性内分泌腺腫症1 | MEN1、あるいはWermer症候群は、すい臓や副甲状腺の中に多発性腫瘍が発現することがあり、膵臓内の腫瘍は悪性のものもある。疲れ、筋肉痛、骨粗しょう症、便秘、腎臓結石など、症状は一般的に30代〜40代の特定の個人に表れる | | Nonfunctional Islet Cell Tumor 非機能性島細胞腫 | 非機能性島細胞腫には、膵臓から分泌される一つ、あるいは多数のホルモンの過剰産生による症状はみられない。すい頭部のこの腫瘍は、サイズが大きくなる傾向があり、決まった臨床的兆候はない。このタイプの腫瘍は、悪性であることが多い | | Somatostatinomas ソマトスタチノーマ | この腫瘍はすい臓のいたるところで発生する。膵管が十二指腸に注ぐファーター膨大部でも発現する。他の内分泌性腫瘍と同じで悪性になる可能性は異なる。切除されなければ、このタイプの腫瘍は体の他の部位に転移することもある。形は大きい場合が多く、直径がおよそ3㎝ほどである。ほとんどが悪性で、診察の時点では、肝臓に広がっていることがほとんどである | | VIPomas VIP 産生腫瘍 | この症候群は、ほとんどがすい体部とすい尾部にある腫瘍に含まれる。カリウムの大量欠損(低カリウム血症 )を原因とする深刻な下痢を伴うことが多い。症例の2/3が女性に見られる。この症候群は水様便-低カリウム血症-塩素欠乏症として知られている | 参考資料: 膵臓がんの種類:ジョンズホプキンス大学(英語版): 内分泌腫瘍:パンキャン(英語版): 内分泌腫瘍:ノバルティス(日本語) |
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最終更新日 ( 2009/12/04 Friday 09:29:22 JST )
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