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海外ニュース:スニチニブ、進行性膵内分泌腫瘍に有効 プリント メール
作者 Editor   
2009/04/05 Sunday 13:22:26 JST

■スニチニブ:フェーズ3臨床試験早期中止-進行性膵内分泌腫瘍に有効と判断

  2009年3月14日 ファイザー社(Pfizer)は、稀なタイプの膵臓がん(罹患率5人~10人/百万人)である膵内分泌腫瘍の患者を対象としたフェーズ3臨床試験において、スニチニブ Sunitinib (商品名:ス―テント Sutent)が有意にがん細胞の増殖を抑制することが判明したため、早期中止になったと発表しました。スニチニブはセカンドライン治療薬として転移性腎臓細胞癌(RCC)、消化管間質腫瘍(GIST)に承認されているキナーゼ阻害薬 Kinase Inhibitorで、in vivoでは血小板由来増殖因子受容体(PDGFR-α及びPDGFR-β)、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR-1、VEGFR-2及びVEGFR-3)、幹細胞因子受容体(KIT)、fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)のリン酸化を阻害することから、種々の固形がんに対する直接的な抗腫瘍活性と腫瘍血管新生阻害作用があることが示唆されていました。




  臨床試験をモニタリングしていた独立データモニタリング委員会(DMC)は、スニチニブの治療を受けていたarmAの患者群は、armBでプラセボとベス トサポーティブケア(抗がん剤を使用しない支持療法BSC)を受けていた患者群と比較して有意に無増悪期間が長いと判断し、臨床試験の早期中止を勧告しま した。有益な結果が明確に得られたことから、スニチニブの治療を受けていた患者はそのまま継続する選択肢が与えられ、ベストサポーティブケア群の患者には スニチニブが選択肢として与えられます。

 この臨床試験に参加したのは進行性膵内分泌腫瘍と診断された患者です。膵内分泌腫瘍には、イン スリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマなどの腫瘍も含まれ、インスリン、グルカゴンや胃の消化酵素など、消化に関係のあるさまざまなホルモンを分泌 する特別なランゲルハンス島細胞から発現します。膵内分泌腫瘍はアップル社CEOのスティーブジョブス氏が罹ったことで有名になりましたが、膵臓がんの約 5%に満たない稀なタイプで、成長が遅いという特徴があります。外科的切除ができない場合、あるいは術後に再発した場合などは、胃酸過多で胃潰瘍になる、 あるいはインスリンが増え低血糖になるなど、重篤な症状を経験するため平均余命は数年とも言われています。

 ファイザー社では、進行性乳がん、進行性非小細胞肺がん、進行性大腸がん、進行性肝細胞がん、ホルモン抵抗性前立腺癌{ていこう せい ぜんりつせん がん}がんなど、種種な固形がんを対象としたスニチニブのフェーズ3臨床試験をすすめています。

 

■参考資料: 

ファイザー本社プレスリリース

ファイザー社スーテントカプセル開発の経緯  

PanCAN パンキャンジャパン:膵臓がんの種類について  

 
最終更新日 ( 2010/02/09 Tuesday 00:54:33 JST )
 
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