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ASCO: 進行膵がん対象 IPI-926+ゲムシタビン併用療法(前臨床試験) プリント メール
作者 Editor   
2009/06/21 Sunday 06:31:49 JST
ASCO2009:Looking into the Crystal Ball: Up and Coming Agents for Treating Upper Gastrointestinal Cancers
 
■膵臓がんは乏血性(Hypovascular)
 
「過去の臨床試験が物語るように、膵臓がんは多くの抗がん剤に反応しないため、もっとも生存率の低いがんである。膵がんは血管に乏しいhypovascularな組織として知られていたが、Johns HopkinsのChristine Donahue氏等の研究によって、膵がんを取り巻く豊富な繊維性間質には、外部組織の僅か10%の血管しか存在しないことが判明した。そのことから抗がん剤が膵がんに十分に到達していない可能性が示唆された」とCambridge Research Institute 腫瘍モデリンググループリーダーのDavid Tuveson氏は語った。
 

■IPI926+ゲムシタビン併用療法
 
 移植された膵癌組織と異なり、膵癌マウスの原発巣には間質がみられ、ヒト原発巣にはさらに多くの間質がみられる。血管も少ない。
 
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 膵臓発がんマウスモデルを使って、ヘッジ ホグ信号伝達経路を阻害するIPI-926を投与することにより、膵臓がんの間質組織を枯渇させ、ゲムシタビンのデリバリーとその抗腫瘍効果を向上させることができるか試験した。
 
 
 
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 その結果、IPI-926とゲムシタビンの併用は、腫瘍内血管密度の一時的な増加をもたらし、腫瘍内のゲムシタビン濃度を高めることが判明した。上記スライドでは抗がん剤のかん流を調べるためにドキソルビシン(Doxorubicin)をマーカーとして用いている。
 
 IG療法は、疾病の一時的な安定をもたらしたことから、ゲムシタビンのデリバリーを改善することで生存率向上が可能なことを示唆した。患者にとり、現在の標準治療の効果を向上できる新しい治療薬の開発は特に重要です。臨床的に非常に困難な膵臓がんにおいて、このような結果がでたことは嬉しい」とDavid Tuveson氏は話す。
 
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 膵臓がんにおいて、がん細胞によって生成されるヘッジホグ・ライガンドは間質細胞へと信号を伝達し、そこから始まるメカニズムによって、がんの増殖と生存がサポートされている。IPI‐926は、そのがんとがん間質間の信号伝達を遮断するヘッジホグ阻害剤である。マウスモデルにおいて IPI-926とゲムシタビンの併用療法は、膵臓がんのアポトーシスを促進させ、転移を減少し、生存率を有意に延長した。
 
 「重要なことはこの治療を受けた膵がんマウスは長生きしたということです。次なるステップとしてこれがヒトに効果があるか実証しなければなりません。」とTuveson氏は言う。現在、IPI-926の臨床試験(フェーズ1)が Johns Hopkins University、University of Colorado Health Science Center、TGen Clinical Research Service at Scottsdale Healthcareにおいて実施されている。
 
 
参考資料: 
Infinity Pharmaceuticals http://www.infi.com/pipeline-products-IPI-926.html
 (注:ヘッジホグ信号伝達経路の異常活性化は、膵臓がんの増殖に重要な役割を担うと考えられている)
 

最終更新日 ( 2010/07/07 Wednesday 09:53:27 JST )
 
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Research - News
膵がん治療の最前線を探る(その2)
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■膵がん研究の最前線から見えてきた膵がん発症のメカニズム 膵 がん診療で世界をリードするJohns Hopkins病院。一方、教育・研究機関であるJohns Hopkins大学は膵がんの研究で世界を牽引している。同大学内にある全米家族性膵がん登録制度のオフィスを訪問し、膵がんの発症に関わる遺伝子研究の 最前線を垣間見た。 【寄稿】パンキャンジャパン・アメリカ訪問記-その2  詳しくはこちら(がんナビ)
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膵がん診療の最前線を探る(その1)
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Research - News
膵臓がんリサーチマップ(PCRM)- NCIとPanCANのコラボレーション
Administrator - 2008/03/19 Wednesday 11:32:35 JST
膵臓がんアクションネットワーク(PanCAN)は米国国立がん研究所(NCI)と協力し、膵臓がんに関する研究者、研究助成金、臨床試験、研究プロジェクトを追跡、把握する「膵臓がんリサーチマップ(PCRM)」を2004年11月8日、膵臓がん注意月間(Pancreatic Cancer Awareness Month)の開催と平行してWeb上に立ち上げた。目的は、膵臓がん研究のスピードを上げること、研究分野で研究者のニーズと助成金などの支援の間にギャップがあるかチェックすること、また、がん研究情報を収集・活用し研究促進に貢献するひとつのモデルになることである。
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2007膵臓がんサミット・ウェブキャスト
Administrator - 2007/12/31 Monday 12:08:01 JST
2007年8月2日から5日までカリフォルニア州ラホヤ市においてPanCANが主催した「膵臓がんサミット」のセッションを収録した動画です。膵癌と生物学の著名な研究者が参加して開かれた当会議では、膵癌に関する未発表の研究成果も含めたレビューがプレゼンされ、今後5年間の「機会と挑戦」についての対話的な議論がなされました。