|
作者 Editor
|
|
2009/07/12 Sunday 22:31:24 JST |
|
■患者さん中心の疼痛医療のために 7月11日~12日の期間、東京高輪において、ヤンセンファーマ主催の「CNS and Clinical Oncology Forum 2009」が開催された。両親をがんで亡くした経験をもつ、日本テレビ報道局社会部の町亜聖氏の司会による特別セッション「患者さん中心の疼痛医療のために」では、パネリストの愛知医科大学乳腺内分泌外科の福富隆志教授が、「がん患者の3割しか医療麻薬を処方されていない。患者の多くは、痛みの原因ががんかどうかがわからなかったため、主治医に痛みを伝えていなかった」という調査結果を報告した。日本における医療用麻薬の使用量は欧米諸国に比べて非常に少なく、我慢強い国民性のためだと誤解されている。しかし、痛みを我慢してしまうと、より多くの薬の投与が必要となるため、QOLの低下が懸念されている。
愛媛がんサポートおれんじの会 理事長の松本陽子氏は、同会のパンフレットを手にとり、「こんなことを相談してもしょうがないとか、まだ我慢できるとか思 わず、痛みや不安がおこったら、すぐに相談することが大切。そのためには、医療者からの声かけが必要だ」と訴えた。また、子宮頸がんと胃がんを体験した女 優の仁科亜希子氏は、「痛みは治療への意欲を打ち砕いてしまうので、それに対応していただくことで、次のステップへ進む勇気が湧いてくる。疼痛医療は体の ケアだけでなく、心のケアになる」と語った。
NPO法人パンキャンジャパン事務局長の眞島喜幸氏は、「進行膵がん患者が前向きに治療に向かうには、医師との信頼関係の上に築かれたコミュニケーション と、早い段階で、抗がん剤と疼痛医療、副作用と対処方法などを説明するオリエンテーションが大切だ」と話した。また、国立がんセンター中央病院で行われて いる「膵がん教室」を例に挙げて、「この教室のように、医療チーム全員が患者と早い段階で話す機会を設けることで、患者と家族が応援されている、守られて いると感じることができる。そのようなセッションをクリニカルパスに入れることが肝要だ」と語った。 |
|
最終更新日 ( 2009/07/13 Monday 00:57:27 JST )
|