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ASCO: TGF- β2 阻害因子「AP 12009」の第I/II相試験予備結果 プリント メール
作者 Administrator   
2007/11/29 Thursday 14:25:04 JST
2007年 米国臨床腫瘍学会(ASCO) 「すい臓がんポスターセッション」

Image すい臓がん、悪性黒色腫(皮膚がん)、および結腸直腸がんにおけるTGF- β2 阻害因子「AP 12009」の第I/II相試験予備結果

著者: H. Oettle, T. Seufferlein, R. Schmid, T. Luger, S. Ludwig, S. Schmaus, G. Wuerth, H. Heinrichs, K. Schlingensiepen

背景: TGF-β2 は、がんの進行の主要メカニズムである免疫抑制、転移、血管新生、増殖の制御について、極めて重要な役割を果たしている。TGF-β2の阻止因子である AP 12009 は高悪性度神経膠腫(しんけいこうしゅ)(high-grade glioma)患者に対し、完全および長期の寛解を含む臨床効果を示した。


方法: 現在進行中の第I/II相臨床試験AP 12009-P001は、非盲検、多施設、用量漸増の試験である。AP 12009 はすい臓がん(PC, stage IVA/IVB)、転移性黒色腫(MM, stage III/IV)、もしくは進行性の結腸直腸がん(CRC, stage III/IV)の成人患者に対し静注投与されている。一次評価項目は、最大耐用量(MTD)の決定である。この用量の漸増調査には、1グループあたり3か ら6人の患者が 「投薬グループ(dose group)」に登録された。

結果: すい臓がん患者11名、転移性黒色腫患 者2名、結腸直腸がん患者4名、計17人の患者が4つのdose groupにて治療を受けてきた。外来診療において、1クール、AP 12009を週一回の静脈注射によって投与された。17人の患者はAP12009を1クールから10クールの投与された(平均2.8クール)。

重 篤な薬物有害反応(SAE)はみられなかった。8人の患者に17の薬物有害事象(AE)がみられた。4番目のdose groupに投与制限毒性(DLT)が3例みられた。グレード3の発疹1例、グレード3の血小板減少症2例。その結果、最大耐量(MTD)は現投与スケ ジュールにおいて160 mg/m2/dayと決定された。

現ステージでは、薬物有害反応(SAE)と思われる重篤な副作用はみられな かった。だた、8人の患者に17の薬物有害事象(AE)がみられた。4番目のdose groupに投与制限毒性(DLT)が3例みられた。グレード3の発疹1例、グレード3の血小板減少症2例。その結果、最大耐用量(MTD)は現投与スケ ジュールにおいて160 mg/m2/dayと決定された。
                      
1人の転移性黒色腫(ステージ IV)の患者は治療開始から64週目で存命である。さらに2番目のcohortグループの1人の膵臓ガン患者(ステージIV)は72週後完全寛解を経験し た。修正された投与スケジュールにて、すい臓がん、転移性黒色腫、結腸直腸がんの患者を対象としたさらなる用量漸増試験が用意されている。
結論: 結論として、良好な安全性プロフィールを伴った第I/II相試験の前向きなケースレポートは、すい臓がん、転移性黒色腫、結腸直腸がんのような進行性固形がんに対する標的療法としてTGF-β2阻止因子 AP 12009 適用の合理的根拠となる。 

 
■関連リンク: 
2007 ASCO Abstract 4607

■臨床試験について
第 I 相試験: 健常人における体内動態、安全性など薬理作用を確認する
第 II 相試験: 少数の患者が参加し、適応症、投与量、投与方法、安全性を確認する
第 III 相試験: 多数の患者が参加し、薬の有効性と安全性を確認する
第 IV 相試験: 発売後の試験、安全性・副作用調査
最終更新日 ( 2010/04/01 Thursday 16:32:14 JST )
 
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