
海外ニュース:新型コロナ感染症の治療薬ファモチジンの治験始まる
新型コロナ感染症では、患者の命を救うために重症化予防に向けた治療薬開発が最優先されています。現在、治験中の薬剤の一つは、ドラッグストアで売られている胸やけ剤ガスター10に含まれているファモチジンです。
Dr. David Tuveson says “Famotidine is like penicillin to COVID19.”
2020年4月26日
著者 ブレンダン・ボレル
COVID19に有効な治療薬を調べる治験リストには、ありそうもない候補が含まれています:それは市販の胸焼け治療薬Pepcid(ペプシド)の活性化合物であるファモチジンfamotidineです。(注:このファモチジンは、日本で販売されている胃腸薬ガスター10に含まれています) 4月7日、ニューヨーク市地域のNorthwell HealthにいるCOVID-19患者は、胸焼けで使われる薬の通常の用量の9倍となるファモチジンを静脈投与されました。 リジェネロンのサリルマブやギリアドサイエンスのレムデシビルなど、23病院システムがテストしている他の薬とは異なり、ノースウェルヘルスではファモチジン試験を秘密裏に準備し、他の病院、または連邦政府さえもそれを購入し始める前にファモチジン注射剤の研究備蓄を確保しました。 「これについて間違った人々に話したり、メディアへの露出が早すぎたりすると、薬物の供給がおいつかなくなるでしょう」と、病院システムの臨床試験を担当していた元脳神経外科医のケビン・トレーシー氏は言います。
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