ご挨拶

 日本では30分に一人がすい臓がんで亡くなっています。諸外国ではすい臓がんは減少傾向にありますが、残念なことに日本では逆に高齢化がすすみ増加傾向にあると言われています。

 私の妹が3年前にすい臓がんの告知を受け、発見されたときにはすでにステージIVであったため、外科療法は断念せざるを得ませんでした。家族全員で最善の治療方法が受けられる医療施設を懸命に探し、参考となる本もすべて読みました。そのような家族の努力にあっても、当時の日本ではまだまだ腫瘍内科医の不足もあって化学療法を受けられる施設を探すのに大変苦労しました。やっと探した病院でも根治することはならず、結局妹は49歳の短い生涯をとじました。

 妹が亡くなる直前に出会ったのが米国非営利団体Pancreatic Cancer Action Network (すい臓がんアクションネットワーク)、通称パンキャンです。米国ロスアンゼルスに所在するパンキャンは全米有数のすい臓がん患者・家族の団体で、電話相談サービスや臨床試験情報の公開、さらには議会への陳情や研究者への研究資金提供などを通じてすい臓がんの患者・家族・研究者のコミュニティを強力にバックアップしています。

 大切な家族の一員を亡くすというこのような悲しい思いを他の人にもさせないためにはどうしたらよいのか。私は代表のジュリー・フレッシュマン氏と相談し、初めての海外支部としてパンキャンジャパン(PanCAN Japan)を2006年に開設することにができました。パンキャンは、すい臓がんを撲滅するために積極的に研究活動を支援し、米国国立がん研究所(NCI)のすい臓がん研究予算増額を目的としたロビィング活動を行い、患者・医療従事者向け教育サービスの一環としてチームホープ(TeamHope)を組織化し、各地においてすい臓がんシンポジウムを開催するなど、その活動は米国すい臓がんコミュニティにおいて高く評価されています。
 
 パンキャンの活動を日本にも広げていくことにより、日本のすい臓がん医療の改善に貢献し、日米の研究者が戦略的にすい臓がん撲滅に向けた研究を促進することができるような環境の構築を目指します。パンキャンの協力・指導のもと日本においてNPO法人としてすい臓がん患者・研究者・医療従事者の支援を市民活動として立ち上げていくことにより、すい臓がん患者の介護や医療の現状を必ずやよい方向に変えていくことができると信じます。

すい臓がん撲滅を合言葉に、毎年 22,000人がすい臓がんで亡くなる現状を改善し、10年後にはこの病気で亡くなる人がいなくなるような世界を実現するために、皆様のご協力とご支援を 賜りますようお願い申し上げます。
 
PanCAN
 Japan
事務局長 真島喜幸
2008
103
 

 

 


topmessagedonation001

Take Action

druglag-petition

Tell us your story