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海外ニュース:膵癌の幹細胞伝達経路阻害剤(Napabukasin)の臨床試験が進む

 

■がん幹細胞経路阻害剤ナパブカシンは幹細胞の再生を抑制するか?

幹細胞は、自己複製し、成熟した健康な細胞に分化する能力を有する。癌の幹細胞も同様に癌細胞に成熟する。しかし、正常な幹細胞とは異なり、癌幹細胞は異なるシグナル伝達経路に依存しているため、ナパブカシンは、その癌幹細胞に特異的なシグナル伝達経路を標的とし、癌幹細胞の増殖を阻害する。これにより、体内の他の場所へのがんの再発と広がりを抑制することが期待される。


■新薬ナパブカシン+GA療法(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル)は癌の進行・転移に抑制するか?

この臨床試験の参加者は、2つのグループのいずれかにランダムに割り当てられる。試験グループは、ゲムシタビンとナブパクリタキセルの標準的な治療と共に、実験的薬物ナパブカシンを投与される。もうひとつのコントロールグループは標準治療のみを受ける。研究者らは、参加者の全体的な生存率と、その組み合わせががんの進行を止めるかどうかについて確認する。ナパブカシンとともに、転移性膵がんの標準治療(ゲムシタビンおよびナブパクリタキセル)が参加者に与えられる。ゲムシタビンは、細胞死を引き起こす2つの代謝産物に変換される。 1つは、DNAを作るために利用できるタンパク質の数を減らす。他方はDNA鎖を短くする。ナブパクリタキセルは、細胞分裂を阻害し、細胞死を促進する。

 

※膵臓がんと臨床試験について
この臨床試験では、標準化学療法(ゲムシタビンおよびナブパクリタキセル)とがん幹細胞に影響を及ぼす新薬(ナパブカシン)の組み合わせが試験される。膵臓癌と診断された患者には、NCCN膵癌診療ガイドラインにも書いてあるが、米国NCCNにより臨床試験への参加が強く推奨されている。医師に相談して、適切な臨床試験を受けることをお勧める。ウェブサイトClinicaltrials.govには、この試験についての詳細や他の多くの情報が掲載されている。 Clinical Trials Finderにアクセスして、すべての有効な膵臓癌の臨床試験の一覧を見ることもできる。


※がん幹細胞性阻害剤ナパブカシンについて
大日本住友製薬株式会社(以下、大日本住友製薬)は2017年1月23日にがん幹細胞性阻害剤ナパブカシンの臨床結果を米国臨床腫瘍学会(GI-ASCO2017)で発表した。ナパブカシンは大日本住友製薬の子会社であるバイオメディカル社が開発中の抗がん剤で、低分子経口剤だ。遺伝子の転写に関わるタンパク質であるSTAT3は固定がんで活性化が認められており、細胞のがん化を引き起こすと言われている。ナパブカシンはこのSTAT3経路やNanog経路、β-カテニン経路を抑制する。

 

※幹細胞シグナル伝達阻害剤の新しいメカニズム
今回ASCO2017にて発表されたのはフェーズ3の結腸直腸がんの切除不能または進行再発大腸がんの標準治療方法の1つであるFOLFIRI療法(以下、FOLFIRI)とFOLFIRIとベバシズマブ併用患者を対象とした試験で、ナパブカシンはFOLFIRIとベバシズマブの反応性を高めることが確認された。また、野生型転移性直腸がん患者を対象としたパニツムマブ併用での結果は併用において有害現象は認められず、抗腫瘍効果が観察されたとしている。大日本住友製薬はナパブカシンは新しいメカニズムの抗がん剤であるとして、新たな選択肢の1つになると期待している。

 

現在、膵がん等、様々ながんを対象に開発が進んでいる。

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