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『[ワンポイント] パンキャン:治療中の患者さんのための夏の安全対策』

暑い日が続いています。一般の方にも注意が必要なこの季節は、治療を進める患者さんにとっても細やかな配慮が必要です。パンキャンでは、この季節の過ごし方についてアドバイスをしています。暑い季節をできるだけ快適に過ごせるように、ご参考にしていただければ幸いです。

■治療中の患者さんのための夏の安全対策

 夏の多くの輝きは、治療中の膵臓がん患者さんにとって素晴らしいものです。しかし暑い気象条件には、いくつかの課題があります。
「夏の暑さと太陽の強さは、“治療の副作用に関連する症状”に影響を与える可能性があります。分子標的薬での治療、手術、化学療法、放射線など、がん治療の期間中に、患者さんは快適な状態を保つために、シンプルで、しかし賢い方法が必要です」 とパンキャン米国本部のCheif Medical Officerの ヴィクトリア・マナックス・ラストンは述べています。
 夏の時間と好きな活動を楽しむことがてきるよう、医療従事者は、有害なリスクや副作用の悪化を避けるために、以下のガイドラインを推奨しています。

◆あまりにも多くの日光に当たらないように気をつける
 ロズウェルパーク総合がんセンターの腫瘍学助教授、ブランディ・アクイリノ氏によると、特定の形態の化学療法と放射線によって、がん患者が日光に当たる際に敏感になることがあります。
太陽の光線は午前10時から午後3時の間に最も強い傾向があるので、患者さんはその時の日差しの時間を制限すべきです。 特に水泳をしたり、発汗した後に、30以上のSPFのある日焼け止めを再塗布してください。 治療中に皮膚が刺激された場合は、医師に日焼け止めについて相談してください。
放射線治療を受けていいる場合は、特に肌が日焼けすることに敏感になるため、露出している身体の部分に注意してください。

◆外科的傷跡を太陽から保護する
「外科的傷跡(手術をした傷痕)は太陽から受ける損傷に特に敏感になります」とワシントン大学医学部の助教授、マイケル・ノートン医学博士は語っています。

◆水分をたくさん摂る
 さまざまな療法が、体の脱水症状を引き起こし、夏の暑さが脱水状態をさらに悪化させる可能性があります。
ココナッツ水やゲータレード(日本では、OS1やポカリスエット)のような電解質を回復させる冷たい飲み物や冷たい水で、体を中和させてください。
カフェインやアルコールで飲み物は、脱水症状やホットフラッシュ(のぼせや発汗)が起こる可能性があるので、避けてください。

◆パーティーなどで 工夫して食べる
●治療の副作用で起こるものの1つに、味と消化の変化があります。下痢、悪心、酸の逆流(逆流性胃炎)などの問題に備え、医師に、避けるべき食べ物について相談などして準備してください。
●米国癌学会のがん情報担当ディレクターのテリー・アデス氏は「治療による白血球の減少は、患者が食中毒菌にさらされる可能性を高めます。食べ物が十分冷蔵されているか、また食べ物が暑いところに長く放置されていないかどうかに注意してください」」と語っています。
●治療を受けている患者は感染リスクが高いので、果物や野菜を洗う必要があり、傷ついた切片をすべて取り除きましょう。
●カビやバクテリアが茎の周りに集まり感染を引き起こすことがあるので、つるで伸びる果物には注意してください。
●水和を助けるために、スイカやキュウリなどの、より多く水分を含む果物や野菜を試してみてください。

◆泳ぐ前に・・・
多くのスイミングプールには塩素が含まれており、放射線や化学療法による皮膚の感受性(皮膚が敏感になること)を引き起こすことがあります。
患者さんは治療等により免疫機構を制限されているので、水中細菌による感染リスクを最小限に抑えるために、一般的に共同プールおよび温浴器を避けましょう。

◆疲れを取り除く
治療による疲労を感じている患者さんは、夏の暑さによってさらにそれが激しくなる可能性があります。ミシガン大学の包括的がんセンターのシニア看護師であるモニカ・ウィリアムス氏は、暑い季節の疲労と戦うのに役立つヒントをいくつか提供しています。

●空調スペースに滞在する
●小さい、頻繁な食事を食べる
●疲れたら休む
●軽い素材、軽い色(パステルカラー)の洋服の着用、帽子やスカーフを頭にかけたり、日傘を使用してください。
●活動的に、しかし強制ではなく。夏の間は、ジムのような涼しい場所で、室内での運動をするようにしてください。水泳なども、体を冷たく保つこととができる良い運動です。

治療を受けている膵臓がん患者さんは、暑さや熱にかかわる問題に対してはとても影響を受けやすいです。 摂っている薬が、日光や熱に関連して光感受性反応を引き起こすかどうかを知ることは重要です。どのようにすれば、それらの予防になるかを医師に相談して、夏の季節を楽しみましょう。

NPO法人パンキャンジャパン