new year ornamentation

2019年新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
皆様、新春をお健やかにお迎えのことと、謹んでお慶び申し上げます。
旧年中はパンキャンジャパンの活動をはじめ、様々なご支援を賜り、大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。

昨年、アメリカ国立がん研究所(NCI)により、がん全体の5年生存率は75%と発表されました。
膵臓がんの5年生存率は僅か9%と他のがんに大きく引き離されましたが、患者の希望につながる新しい大きなうねり(Precision Medicine)がいま日本を訪れようとしてます。

■「膵臓がんのゲノム医療元年」にむけて
今年は、「膵臓がんのゲノム医療元年」となります。2018年12月21日に厚生労働省により、ゲノム検査の結果(MSI-HまたはdMMR)陽性の患者を対象として抗PD-1抗体薬ペンブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が膵臓がんでも承認されました。さらにアメリカでは膵臓がんを含む神経栄養受容体チロシンキナーゼ(NTRK)融合遺伝子をもつ患者を対象として、2018年11月26日にラロトレチニブ(商品名ビトラクビ)が承認されました。臓器横断型の承認としてはペンブロリズマブに次いで第2弾となります。これらの加速するゲノム医療の動きを受け、厚生労働省は、2019年4月にはゲノム医療の基となる、がん細胞の遺伝子検査を保険償還する予定です。

米国パンキャン本部では以前から「あなたの腫瘍を知ろう(Know-Your-Tumor®)」という遺伝子検査をベースとしたバイオバンク事業とゲノム医療のキャンペーンを進めてきました。ここでは、患者の生検を集めて行う遺伝子検査には、米国政府の公的医療保険であるメディケア(Medicare)も使う FoundationOne CDxを使っています。この検査は、MSI-H、NTRK、EGFR、ALK、BRAF、KRAS、BRCA1/2などを含む324の遺伝子を同時に検査します。

■日本での「膵臓がんのゲノム医療」で進めるべきこと
このようにアメリカではゲノム医療は進んできましたが、さまざまな課題も見つかりました。それらの体験を踏まえ、パンキャンジャパンでは、国内の医療関係者に膵臓がんのゲノム医療のあるべき姿についてまず理解していただくことが重要と考えています。患者は医療者からゲノム医療を勧めてもらう立場にありますので、医療者がゲノム医療をよく理解して、患者に勧めない限り、患者はゲノム医療にアクセスすることが難しくなります

日本での膵臓がんゲノム医療をきちんと導入するためには、ゲノム医療の先進国であるアメリカの体験を知り、同じ間違えを繰り返さないことが重要と考えています。そのため、パンキャンジャパンでは、アメリカで膵臓がんの遺伝子解析・臨床試験の事業を進めてきた研究者を招聘し、日本の主要な学会で発表していただき、日本の医療関係者と情報共有してもらう予定です。

■10周年を迎える パンキャンジャパンの2019年の活動
パンキャンジャパンでは、今年は膵癌診療ガイドラインが改訂されることを受け、「ゲノム医療と新ガイドラインについて優しく解説する膵臓がん医療セミナー」を、北は北海道から南は沖縄まで、全国7支部で開催する予定です。

アメリカの体験を広く医療関係者に啓発し、膵臓がんのゲノム医療が日本でスタートできるよう、また膵臓がん患者のアクセスが保証されるよう政策提言活動を進め、多くの膵臓がん患者さんにゲノム医療の恩恵を受けてもらうことが今年のパンキャンジャパンの目標です。そのための寄付金も募集いたしますので、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

皆様のご健勝を心よりお祈りすると共にスタッフ、ボランティア一同 皆様のパープルストライド、パープルライト、医療セミナー、患者サロンへのご参加を心よりお待ち致しております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

特定非営利活動法人パンキャンジャパン
理事長 眞島喜幸

 

PanCAN New Year Card 2019

 

topmessagedonation001

Take Action

druglag-petition

Tell us your story