膵臓がん患者は自分のがんの遺伝子変異を知ることが重要

がんゲノム検査(分子プロファイリング)について聞いたことがありますか? がんにどのような遺伝子の変異が存在するかを判断するための検査です。膵臓がんには多数のがん遺伝子変異が見つかっており、その多く(KRAS,TP53,CDKN2A(p16),SMAD4,BRCA1/2,ALK,NTRKなど)は他の癌にも見られる遺伝子変異です。あなたの膵臓がんに、もし他のがんで使われている治療が対象とする遺伝子変異が見つかれば、それで治療できるかもしれません。

米国パンキャン本部の調査では、回答者の約半数しかいまだにがんゲノム検査を受けていないことがわかりました。しかし、がんゲノム検査を受けた患者の半数に、治療の決定に影響を与える遺伝子変異が見つかっており、他のがんで使われている分子標的薬などによる治療、臨床試験への参加が可能となります。

がんゲノム検査は、難治性がんの筆頭である膵臓がん患者に重要

膵臓がんには他のメジャーながんのように多数の治療薬がありません。しかし、がんゲノム検査を受けることで、それらの治療薬や臨床試験への可能性が開くことがあります。膵臓がんには承認されていない他のがんのために承認された治療選択肢へのアクセスの道を開くためにはご自分のがんの遺伝子変異を調べてもらわなければなりません。

平成31年4月からいよいよがんゲノム検査が保険適用が始まる予定です。がんゲノム検査に興味があることを今すぐゲノム中核病院の相談支援センターに連絡し、がんゲノム検査を受けるために必要な手続きについて相談してください。また、主治医とも相談してください。4月になると難治がん患者がゲノム中核病院にがんゲノム検査を受けるために殺到することが予測されます。

初年度は受けられる患者の数が極端に限られてしまう恐れがあります。いまから手をあげて並ばなければいつまでもがんゲノム検査は受けられないことが予測されますので、膵臓がん患者はすぐに準備をはじめましょう。