急性膵炎後の膵臓がん発症率(コホート研究)

~急性膵炎の再発数の増加または慢性膵炎は、膵臓がん発症リスク増加と関連する~

著者:Sadr-Azodi, Oskarsson, Discacciati, et al.

2018年10月12日

 

背景:

急性膵炎は膵臓がんにリンクされていますが、この関連付けの方向は完全に詳述されていません。この研究ではコホート研究のデータを使用し急性膵炎と膵臓がんの関連性を調べました。

 

方法:

1997年から2013年の間に急性膵炎の初回エピソードと診断されたすべてのスウェーデン居住者と対応する一般集団の膵炎のない個人を含む人口ベースのコホート研究から多変量Cox回帰モデルを使用して急性膵炎と膵臓がんの関連性のハザード比を推定しました。

結果:

全体的に、急性膵炎の49,749人と急性膵炎のない138,750人の個人が1,192,134人年(中央値5.3年)追跡調査されました。合計769人が膵臓がんを発症し、そのうち536人(69.7%)に急性膵炎の既往歴がありました。

膵臓がんの発症リスクは、急性膵炎の診断後最初の数年間で大幅に増加しましたが、時間の経過とともに徐々に低下し、10年以上の追跡後、膵炎のない人口に匹敵するレベルに達しました。非胆石関連の急性膵炎の患者では、急性膵炎の2回目のエピソードまたは慢性膵炎の診断のために追跡時間が打ち切られた場合にのみ、膵臓がんの発症リスクが膵炎のない人口に匹敵するレベルまで低下しましたが、急性膵炎の再発数の増加は、膵臓がん発症リスクの増加と関連していました。

結論:

これらの発見は、臨床的に急性膵炎として提示された場合、既存の膵臓がんの診断の遅れを意味しています。長期(10年超)における非胆石関連の急性膵炎と膵臓がんとの関連は、再発性の急性膵炎または慢性膵炎によって媒介される可能性があります。

Source:

Am J Gastroenterol. 2018 Nov;113(11):1711-1719. doi: 10.1038/s41395-018-0255-

 

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