aacr clinical cancer reesarch 2020 April

AACR:リキッドバイオプシー(液体生検)は膵臓がんの早期発見に役立つ可能性

著者:エミリー・ヘンダーソン

2020年4月16日

 

血液検査は、膵臓がんがまだ初期段階にあるときに最も一般的な形態の膵腺がんを検出できると同時に、医師が患者の疾患を正確に病期分類し、適切な治療に導くのに役立つ可能性があります。ペンシルベニア大学の学際的研究では、リキッドバイオプシー(液体生検)として知られている血液検査が、他の既知のバイオマーカー単独よりも、盲検研究で疾患を検出する際により正確であり、また、イメージング単独よりは疾患の病期分類においてより正確であると2020年4月版米国がん学会のジャーナルであるAACR Clinical Researchに発表しました。

 

膵臓がんの最も一般的な形態である膵腺がん(PDAC)は、米国ではがん死亡者数で第3位の主要な死因です。(日本では第4位)膵臓がん全体の5年生存率はわずか9%であり、ほとんどの患者は診断後1年未満で死亡しています。最大の課題の1つは、進行または拡大する前に病気を診断することです。病気が早期に発見された場合、患者はがんを取り除くための手術の候補となる可能性があり、これは根治療法として役立ちます。局所進行膵がんは、がんが膵臓を超えて拡がってはいないが、腫瘍のサイズまたは場所に基づいて手術の候補になりません。局所進行膵がんの治療には、化学療法または放射線治療などの全身療法が3か月間行われ、その後、手術ができるかどうかを再評価します。病気が他の部位に広がっている患者には、現在化学療法が中心となり根治療法の選択肢がありません。

膵臓がんと診断された患者の大多数はすでに転移性疾患を患っています。そのため、疾患を早期に検出できるだけでなく、治癒する可能性のある治療を受けることができる段階か否かを正確に診断できる検査が必要です。

この研究の研究者は、スクリーニングするために1つのバイオマーカーではなく、バイオマーカーのパネルを使用した血液検査を開発しました。これらのマーカーには、PDACに関連することが知られている糖鎖抗原19-9(CA19-9)とKRAS変異負荷が含まれます。 47人の患者の盲検試験群(膵腺がん20例、がんのない27例)では、疾患を検出する能力は92%正確であり、既知のベストバイオマーカーであるCA19-9(89%)単独を上回っています。

次に、研究者らは、画像診断で転移性疾患が認められなかった25人の患者のサンプルを使用しました。このペンシルバニア大学の液体生検による検査は、病期の判定において84%正確でした。これは、画像のみの場合(64%)よりも大幅に精度が高くなっています。

まだより大きなコホートで検査法を検証する必要がありますが、研究者たちは、このような進歩を必要とする患者集団にとって、このような検査法が潜在的に何を意味するかという可能性に興奮していると言います。

「検証されて合格すれば、この検査法は膵臓がんを発症するリスクのある患者のための主要なツールを提供するだけでなく、BRCA変異のような特定の既知の危険因子をもつ患者のためのモニタリングツールを提供することもできます。」とカーペンター氏は語ります。

研究者達はまた、この研究は血液学腫瘍学、放射線腫瘍学、病理学および実験医学、機械工学および応用力学、生物工学、外科手術などを含むペンシルバニア大学での複数の分野にわたる協力と調整なしには不可能であったと述べています。

また、この研究は、米国パンキャン本部、ペンシルベニア大学膵臓がん研究センター、およびエイブラムソンがんセンター膵臓トランスレーショナル・センターオブエクセレンスから重要な財政的支援を受けました。この研究の共同執筆者は、生物工学と電気システム工学の准教授であるデビッド・イサドーレ博士とリキッド・バイオプシー・ラボラトリーのディレクター、医学部教授 エリカ・L・カーペンター博士です。

Source:
AACR Clinical Cancer Research
A multi-analyte panel consisting of extracellular vesicle miRNAs and mRNAs, cfDNA, and CA19-9 shows utility for diagnosis and staging of pancreatic adenocarcinoma
Zijian Yang, Michael J LaRiviere, Jina Ko, Jacob E Till, Theresa Christensen, Stephanie S Yee, Taylor A Black, Kyle Tien, Andrew Lin, Hanfei Shen, Neha Bhagwat, Daniel Herman, Andrew Adallah, Mark H O'Hara, Charles M Vollmer, Bryson William Katona, Ben Z. Stanger, David Issadore and Erica L Carpenter
Clin Cancer Res April 16 2020 DOI:10.1158/1078-0432.CCR-19-3313

 

 

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