臨床試験

  • ASCO 2017第53回米国癌治療学会は、6月2日から6日の間、シカゴのマコーミックプラザにおいて開催された。この記事は膵臓がんの臨床試験に関連したダイジェストである。

     

    標準化学療法レジメンに試験薬を加えることにより、転移性膵臓癌患者のサブグループは、標準治療を受けた患者と比較して、がん進行を有意に遅らせる効果があったと、フレッドハッチンソン癌研究センターの治験責任医師Sunil Hingorani氏は語った。無作為化対照試験では、腫瘍に多量の標的分子が含まれている参加者に実験的治療法を与えた場合、標準化学療法のみを受けた対照群の参加者よりも無増悪生存期間(PFS)が4ヶ月延長された。Hingorani氏は、2017 ASCO年次総会(要約4008)で研究結果を発表した。この結果は、昨年開かれた世界的なフェーズIII試験にペグ化組換えヒトヒアルロニダーゼ(PEGHH)と呼ばれるこの試験薬を入れたことが正しかったことを証明したと述べた。

  • Survivor story PanCAN surgery twice

    2016年5月26日

    GA療法と新薬の臨床試験で新しい境地を開く

     

    ■わたくしが膵臓がんだと知らせてくれたのは黄疸だった

    2014年5月、私はステージ4の膵臓がんと診断されました。 何かがおかしいという最初の兆候は、わずか5週間前、黄疸の症状を経験したときでした。黄疸は、膵頭部の小さな腫瘍が原因であることが判明しました。当初の診断ではステージ2の膵臓がんでしたので、膵頭十二指腸切除術が試みられました。 その手術の最中に肝転移が確認されたため手術は中止されました。肝転移のあるステージ4の膵臓がんと診断がかわりました。

     

  • 2017年3月23日~24日に、パンキャン代表ジュリー・フレシュマン氏は、権威あるヘルスリサーチアライアンス(HRA)の春季会において、パンキャンは、2020年までに患者の生存率を2倍にするという組織の目標を達成するために、「プレシジョンプロミスsm」臨床試験を開始すると発表した。これは膵臓がん患者のために個別化された治療法の開発を進めるためにデザインされた大規模臨床試験で、腫瘍の分子プロフィールをもとにして患者は複数の治療グループに分けられる前例のない試験である。「膵臓がんの治療成績を改善するためにはこの試験は不可欠です。」とパンキャン代表ジュリーフレッシュマン氏は述べた。さらに「パンキャンは臨床試験のために患者を探すのではなく、 個々の患者に適した臨床試験をデザインします。」と説明した。

  • リキッドバイオプシー*(液体生検、liquid biopsy)は、手術あるいは超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(endoscopic ultrasonography-fine needle aspiration:EUS-FNA)によって腫瘍組織を採取する従来の生検(biopsy)に代えて、血液を使って診断する技術を指す。血液検査なので、簡単でしかも患者の負担も小さいのが特長。
     
  • Burton Tyrosine Kinase BTK

    海外ニュース:膵臓癌に対する免疫標的療法イブルチニブの臨床試験

    2017年1月12日

    ある種の免疫細胞とがん細胞間のシグナル伝達を阻害する医薬品は、膵臓癌の治療成績を改善するか?

     標的免疫療法薬のイブルチニブ(ibrutinib;商品名イムブルビカ)は、米国では特定の白血病およびリンパ腫の治療に承認されており、日本では2016年3月に「再発または難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)」について承認され、「再発または難治性のマントル細胞リンパ腫」に対しても追加承認申請されている。イブルチニブは、経口投与可能な選択的不可逆的酵素阻害薬であり、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬である。ここに紹介するのは、ステージ4の膵癌患者が使う標準治療ゲムシタビン+ナブパクリタキセルに標的免疫療法イブルチニブを併用するフェーズII臨床試験である。

     

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