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臨床試験は私に希望を与えてくれた

~新薬GP-2250+Gem併用療法の臨床試験~

2022年2月4日

著者:デニス・ルース

 

•ステージIIの膵臓がんの診断
•手術前の化学療法
•肺の再発
•臨床試験について

 

私は、膵臓がんが早期に症状を引き起こしたために早期発見につながった幸運な患者の1人です。

私は気分が悪く、最近受けたインフルエンザ予防接種の副作用かと思っていたとき、私の肌が自宅の黄色い壁のように黄色に見えると妻が言いました。そこで開業医の診療所をすぐ訪問し、一連の検査を経て2017年11月にステージIIの膵臓がんと診断されました。

 

◆治療開始

私はカンザス大学医療センター(カンザス州カンザス市)に行き、腫瘍学者のアヌプ・カシ医師と外科医のショーン・クマ―医師に会いました。腫瘍は主要な血管に近かったので、私が膵頭十二指腸切除術を受けるためには、腫瘍を縮小するための化学療法が必要と説明されました。私のがんはFOLFIRINOX療法によく反応したため、2018年8月に手術を受けられたのは幸運でした。

カシ医師はその後まもなくして、私には癌がなくなったと宣言してくれましたが、私は定期的にCT画像診断を続けました。

◆癌が戻ってきた(再発)

残念ながら、手術から1年を過ぎた2019年11月に、私の右肺に腫瘤が現れました。医師はそれを2、3回の画像診断サイクルの間、監視を続け、2020年5月に生検を行うことになりました。生検後、医師は少し議論しましたが、最終的な診断はステージIVの転移性膵臓癌でした。私の家族と私はがっかりしました。私たちは膵臓がんと戦うのがどれほど難しいかを知っており、ステージIVに圧倒されたと感じました。正直なところ、私たちは右肺に現れた腫瘍が膵臓がんの代わりに肺がんであったらよいのにと望んでいました。その方が治療のマネジメントがより簡単で、予後がより良いものになると考えていました。その時点で、カシ医師は膵臓がんが再発した3つの領域(右肺の中葉に1つ、肺門リンパ節と縦隔リンパ節のリンパ節活動)への放射線療法を検討し始めました。

私は放射線科医のグレゴリー・ガン医師に会い、放射線治療も予定されていましたが、医師たちは他の選択肢、特に臨床試験の可能性も探していました。 放射線科医でさえ、臨床試験の方が好ましいルートであることと示唆していました。

すべての選択肢を検討した上で、私の腫瘍内科医は腫瘍組織をがん遺伝子パネル検査に提出してくれたので、私は臨床試験に参加する資格を得ました。私はその特定の試験の候補者にはなれませんでしたが、2020年9月に別の臨床試験に参加することができ、信じられないほどの成功に恵まれました。

◆臨床試験での生活

毎週、ゲムシタビンとGP-2250の化学療法を受けます。倦怠感、手足の神経障害、時折の口内痛などの副作用がでますが、それらの副作用がやや軽度であるのは幸運なことです。化学療法は価値があります。

編集注:GP-2250は、さまざまな抗がん剤、特にゲムシタビン(Gem)に対するがん細胞の感受性を大幅に増加させ、GP-2250とGemの組み合わせは、患者由来の原発腫瘍細胞に顕著な細胞毒性を引き起こします。GP-2250は、癌細胞に特有なGAPDH酵素によって制御される嫌気性解糖(Aerobic Glycolysis)を阻害します。GAPDHは正常細胞の好機気性解糖に関与しません。同時にがん細胞は、グルコースとグルタミン酸を分解するαKGDHによって制御されるTCA回路を通してエネルギーを獲得します。GP-2250は、GAPDHを減少させ、嫌気性糖分解を阻害し、αKGDH を抑制しTCAサイクルを阻害することで癌細胞の代謝ストレスと酸化ストレスを高め、がん細胞を死滅させます。(Reference: GP-2250 Mechanism of Action – Panavance Therapeutics)

 

9か月間の化学療法で、私の原発腫瘍は小さくなり、安定し、リンパ節にみられたがんは寛解しました。 PETスキャンの結果は、肺の残りの腫瘍領域が私のその他の体部にある腫瘍の反応性と一致していることを示しています。

臨床試験に参加できたことで新しい治療法に巡り合え、自分の生活が戻ってきたことに感謝しています。まだ時々疲れがでますが、妻の世話をしたり、家族との時間を楽しんだりすることができるようになりました。私は79歳ですが、少なくとも93歳になるまで元気に家族と一緒に過ごす予定にしています。次の目標:前のように犬の散歩をすることです。

カンザス大学医療センターKUMCのチームアプローチ、患者にとって最もポジティブな結果を見つけるための臨床試験オプションを探求する意欲、そして彼らの思いやりは比類のないものです。私は、KUMCのすべてのスタッフに感謝する膵臓がん患者のデニス・ルースです。

(Source:Survivor Story-Let's Win Lustgarten Foundation)

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<免責事項>この医療記事は、サバイバーの経験を紹介する目的で書かれています。特定の治療法や薬の使用を推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このウェブサイトの情報を利用して生じた結果についてPanCANJapanは一切責任を負うことができませんのでご了承ください。

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