海外ニュース:非機能性肺・消化管神経内分泌腫瘍患者にエベロリムス有効とRADIANT-4 第三相試験結果(ESMO2015)
肺または消化管の進行非機能性神経内分泌腫瘍患者(NET)を対象としたエベ ロリムスの多施設、プラセボ対照、二重盲検化、RADIANT-4第三相 験結果、エベロリムスは臨床的に有意義なPFSの7.1ヶ月の延長と、統計的に有意な52%のリスク低下を示した。
LATE BREAKING ABSTRACT: Everolimus in advanced nonfunctional neuroendocrine tumors (NET) of lung or gastrointestinal (GI) origin: Efficacy and safety results from the placebo- controlled, double-blind, multicenter, Phase 3 RADIANT-4 study
J. Yao(1), N. Fazio(2), S. Singh(3), R. Buzzoni(4), C. Carnaghi(5), E. Wolin(6), J. Tomasek(7), M. Raderer(8), H. Lahner(9), M. Voi(10), L. Pacaud(11), J. Lincy(11), C. Sachs (11), J. Valle(12), G. Delle Fave(13), E. Van Cutsem(14), M.E.T. Tesselaar(15), Y. Shimada(16), D.Y. Oh(17), J. Strosberg(18), M.H. Kulke(19), M.E. Pavel(20)
背景:エベロリムス(EVE)、哺乳類標的としたラパマイシン阻害剤、 は進行膵NETで承認されている。しかし、進行した肺の非機能性NETま たは消化管NETには、治療の選択肢がすくなく、重大なアンメット・ メディカル・ニーズがある。 RADIANT-4試験は、このNET患者を対象と して、エベロリムスの有効性と安全性を評価した。
方法:進行、プログレッシブ、高分化型、非機能性肺または消化管NET の患者は、治療群(EVE10mg/ d+BSC)とプラセボ群(PBO+BSC)に ランダムに割り付けられた(2:1)。患者は、腫瘍の起源、WHOのパフ ォーマンスステータス(PS)、およびソマトスタチンアナログ(SSA) 治療の有無によって層別化された。主要評価項目である無増悪生存期間 (PFS)はmodifiedRECIST1.0をベースに中央放射線医のレビューによ って評価された。副次的評価項目には、全生存期間(OS)、客観的奏 効率(ORR)、病勢コントロール率(DCR)、安全性が含まれた。
結果:302人の患者がEVE治療群(N=205)またはPBOプラセボ群(N=97 )に無作為に割り付けられた。年齢の中央値、63才; 53%が女性。 G1 / G2:64%/ 35%; WHO PS:0は74%またPS:1は26%;大多数(76%) が白人。最も一般的な腫瘍部位は、肺(30%)、回腸(24%)であっ た。二つの群は、前SSA療法(EVE群で53%対PBO群で56%)、化学療法 (24%対26%)、および局所領域と放射線治療(20%対22%)に対し て、バランスがとれていた。中央審査による無増悪生存期間(PFS)の中央値は、EVE群で11.0カ月(95%CI、9.2から13.3)、およびPBO群で3.9カ月(95%CI、3.6から7.4)であった(HR、0.48; 95%CI、0.35から0.67; P<0.001 )。調査官評価によるPFSは、中央審査と一致していた; EVE群のPFSは14.0カ月(95%CI、11.2から17.7)、PBO群は 5.5カ月(95%CI、3.7から7.4)であった(HR, 0.39; 95% CI, 0.28–0.54; P<0.001)。
層別因子によるサブグループ解析では、主要有効性解析と一致してい た。中央審査による、ORRは、PBO群 1%(1患者)に対してEVE群では2%(4患者)となった。DCRは、PBO群対EVE群(65%対82%)でEVE群が高かった。ベストアウトカムとしての 進行性疾患(PD)の割合は、PBO群では27%の患者に対してEVE群では9%であった。残りの患者の腫瘍応答率は不明であった。 事前に計画された中間OS分析は、EVE群が優れていた HR=0.64(P=0.037 95%CI、0.40から1.05)が、OSの差は統計的な有意性(有意性の閾値P値、0.000213)に達しなかった。
有害事象(AE)は、主にG1 /2であった。最も一般的な有害事象には、口内 炎、下痢、末梢浮腫、疲労、および発疹が含まれていた。最も頻繁 G3 /4のAE(PBO対EVE):下痢(2%対9%)、口内炎(7%対0)、腹痛 (各5%)、貧血(2%対5%)であった。
結論:RADIANT-4は、進行したプログレッシブな、非機能性肺または消 化管神経内分泌腫瘍患者を対象とした最初の大規模第3相試験である。 当試験は、この集団においてエベロリムスの有効性についての明確な エビデンスを提供した。中央放射線レビューによる結果は、エベロリ ムス群はプラセボ群に比較して、臨床的に有意義なPFSの7.1ヶ月の延長と、統計的に有意な52%のリスク低下を示した。 エベロリムスの忍 容性は良好で、有害事象は知られている安全性プロファイルと一致し た。