海外ニュース:エベロリムス、進行性膵内分泌腫瘍に有効

■エベロリムスは進行性膵内分泌腫瘍患者の無増悪生存期間を有意に延長 RADIANT-3 Phase 3 Clinical Trials showed Evelolimus significantly extends pNET patients' TTP    2010年6月3日ノバルティスは本日、進行性膵内分泌腫瘍(pNET : pancreatic neuroendocrine tumor)の患者を対象としたフェーズ3臨床試験において「エベロリムス(商品名アフィニトール®)」の投与とベスト・サポーティブ・ケア(BSC:最適な支持療法)を受けた患者群において、無増悪生存期間(TTP)の有意な延長が示され、主要評価項目が達成されたと発表した。膵内分泌腫瘍は、急速に増殖する可能性がある腫瘍で、約6割の患者は転移のみられる進行がんと診断されている。進行性膵内分泌腫瘍の生存期間中央値は17ヶ月であり、現在承認されている治療は手術と化学療法のみである。ノバルティス オンコロジー事業部のエルベ・オプノー氏は、「エベロリムスは、NETを含む様々ながんの治療において重要な標的であるmTORタンパクの阻害剤として開発され、今回のRADIANT-3臨床試験の結果は、エベロリムスが進行性膵内分泌腫瘍の患者にとり、重要な治療選択肢となる可能性を示すものである」と述べた。日本から40名の患者が参加するRADIANT-3は、進行性膵内分泌腫瘍の患者を対象に、エベロリムスとBSC群と、プラセボとBSC群とを比較したフェーズ3多施設共同試験である。主要評価項目は無増悪生存期間。副次評価項目は、安全性、奏功率、および全生存期間である。参考資料:NET(神経内分泌腫瘍)についてNETは、身体機能を調節するさまざまなホルモンを生成・分泌する細胞から生じる腫瘍。NETには多くの種類があり、身体のどの部位にも発生するが、多くは消化器、膵臓、肺にみられる。比較的まれな腫瘍であるため、所定の検査法がなく、正確な診断を受けるまでに5~7年かかることもある。このため、NETの患者さは診断時にすでに進行しているケースが多くみられる。希少がんではあるものの、NETは過去30年で約4倍と増加傾向にある。 無増悪生存期間(TTP:Time To Progression 腫瘍が大きくならずに安定している期間)   参考文献   1. National Library of Medicine and…

Continue Reading海外ニュース:エベロリムス、進行性膵内分泌腫瘍に有効

20100614 膵臓がん治験情報リスト

    国内臨床試験リスト   国内の臨床試験データベースに登録されているがん関係の臨床試験の一覧です。「試験名」をクリックすると、各試験の概要が表示されます。各臨床試験登 録システムに登録・公開されている臨床試験に関する情報を提供しています。   (詳しくはこちらをクリックしてください)   ■その他の臨床試験登録データベースとして、以下のサイトで日本語による情報を入手することが可能です。 ・国際製薬団体連合会(IFPMA)- 臨床試験ポータルサイト ・財団法人 先端医療振興財団 - がん情報サイト ■臨床試験登録データベースではありませんが、以下のサイトで開発中の医薬品に関する情報を入手することが可能です。 ・厚生労働省 - 未承認薬使用問題検討会議での検討結果を受けて国内で治験準備中又は実施中の医薬品に関する情報 ・日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 - 開発中の新薬  

Continue Reading20100614 膵臓がん治験情報リスト

『膵臓がんの概観』を読もう 

『膵臓がんの概観 ― 患者のための膵臓がんハンドブック ―』     An Overview of Pancreatic Cancer  NPO法人パンキャンジャパンは、このたび、膵臓がん患者のための医療教育ブックレット 『膵臓がんの概観』を刊行することになりました。この本は、日本膵臓学会に全面的にご協力を賜り、同学会の 「膵癌診断ガイドライン」改訂委員会メンバーの専門医の先生方に執筆・監修をしていただいたものです。 膵臓がんを、さまざまな角度・分野から解説した医療教育ブックレット。患者・ご家族だけでなく、医療関係者にもご活用いただけるボリュームの本に仕上がりました。 膵臓がんについて理解し、これからの治療にお役立ていただけますと幸いです。 お届け方法は「銀行振込後のメール便」または「代金引換」を選択できます。1部3,240円(税込) ご購入のお申し込みはこちらをクリックしてください。 Amazon.co.jpでの販売も開始いたしました。   ■ブックレットの内容構成 見本(PDFファイル)はこちらからご覧になれます。  1  膵臓がんになるということ        東京女子医科大学  羽鳥 隆 先生  2  膵臓とは                名古屋大学病院 横山 幸浩先生 3  がんを知る               東北大学大学院 下瀬川 徹 先生 4  膵臓がん                京都大学大学院 土井隆一郎…

Continue Reading『膵臓がんの概観』を読もう 

SCO: Ras遺伝子異常膵臓がんの切除後補助療法 GI-4000ワクチン・ゲムシタビン併用 vs   ゲムシタビン単剤無作為比較試験:100症例の安全性分析(フェーズ1)

Abract No:229 著者: D. A. Richards, P. Muscarella, P. S. Ritch, W. E. Fisher, P. J. Flynn, S. H. Whiting, A. L. Mathisen, J. Ferraro, S. Speyer, A. L. Cohn;…

Continue ReadingSCO: Ras遺伝子異常膵臓がんの切除後補助療法 GI-4000ワクチン・ゲムシタビン併用 vs   ゲムシタビン単剤無作為比較試験:100症例の安全性分析(フェーズ1)

ASCO: 治療を受けた進行膵がん患者対象ゲムシタビン、ドセタキセル、カペシタビン(GTX)療法の評価

Abstract No:221 著者:H. K. Dakik, D. J. Moskovic, P. J. Carlson, W. Qiao, L. Ho, E. Tamm, R. A. Wolff, D. R. Fogelman; Baylor College of Medicine, Houston, TX; University…

Continue ReadingASCO: 治療を受けた進行膵がん患者対象ゲムシタビン、ドセタキセル、カペシタビン(GTX)療法の評価

ASCO; 進行膵がん対象ナブパクリタキセル+ゲムシタビン併用療法(フェーズ2)

背景:標準治療薬ゲムシタビンとの併用療法は、エルロチニブを除いては有意差が認められていない。膵臓がん細胞を取り巻く、がん間質にSPARC(システイン豊富な、酸性、分泌たんぱく質)が過剰発現すること、また、 SPARC遺伝子発現と細胞悪性度の間には相関があり、予後とも関連することが知られている。がん細胞の転移には周囲の間質細胞との相互作用が必要である。SPARCは、細胞外マトリックス(ECM)と細胞の相互作用を制御するタンパク質で、がん細胞から細胞外マトリックスに分泌される。ナブパクリタキセル(ナノ粒子アルブミン結合パクリタキセル)は、内因性アルブミン経路を利用し、gp60を介在した内皮的トランスサイトーシスおよびSPARCとアルブミンの結合により集積を増加し、腫瘍内へ薬剤を浸透させる作用を持つ。フェーズ1/2の主目的は、安全性( 用量MTD、毒性DLT、有害事象AE)と有効性の検証である。                  結論:           結論:Gem+NPの併用療法は、進行膵癌患者において一般的に忍容された。最大耐用量(MTD)は, NP 125mg/㎡   Gem 1000mg/㎡ 投与方法は、毎週1回x3wk継続し、1wk休薬(3投1休)。予備的な分析によれば抗腫瘍効果はこの併用療法が膵癌に対して有効であることを示唆した。大部分の患者は、治療の第1サイクル中にCA19-9値が50%以上減少することが観察された。CA19-9値は、奏功率(RR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)に強く相関した。予備的な分析において、SPARC+はNPとGemの効果と強く相関することが示唆された。上記の結果から、NP+Gemは、進行膵癌患者の治療に有効な可能性が認められる。  ------------------------------------ 説明: パクリタキセルPaclitaxel(商品名 タキソールTaxsol )をアルブミンで封入したナノ粒子製剤のアルブミン結合パクリタキセル。パクリタキセル誘導体のDDS製剤である。水に難溶性のパクリタキセルを溶解するために通常の製剤で使用されている溶媒ポリオキシエチレンヒマシ油(クレモホールEL)を含有しないため、その副作用による過敏症を防ぐためのステロイド剤等の前投薬を必要としない。パクリタキセルをアルブミンで封入したナノ粒子製剤のアルブミン結合パクリタキセル注射用懸濁液。2005年1月に米国で併用化学療法不応の転移性乳癌あるいは術後補助化学療法6ヶ月以内の再発乳癌を適応としてFDAにより承認された。日本では開発・販売権を取得した大鵬薬品工業が承認申請中。 (参考: Wikipedia)      

Continue ReadingASCO; 進行膵がん対象ナブパクリタキセル+ゲムシタビン併用療法(フェーズ2)

ASCO: ゲムシタビン耐性進行膵がん患者を対象としたナブパクリタキセル臨床試験 (フェーズ2)

Abract No:214 著者: P. J. Hosein, V. H. Pastorini, C. M. Gomez, J. Macintyre, J. R. Merchan, A. Ferrell, M. Easey, G. Zayas, P. Bejarano, C. S. Rocha Lima; University…

Continue ReadingASCO: ゲムシタビン耐性進行膵がん患者を対象としたナブパクリタキセル臨床試験 (フェーズ2)

ASCO:: 切除不可膵がん対象、放射線(RT)と ゲムシタビン・オキサリプラチン併用療法(フェーズ1)

Abstract No:220 著者: L. L. Raftery, J. E. Tepper, R. M. Goldberg, A. W. Blackstock, M. Aklilu, S. A. Bernard, H. K. Sanoff, A. Ivanova, B. H. O'Neil; University of North…

Continue ReadingASCO:: 切除不可膵がん対象、放射線(RT)と ゲムシタビン・オキサリプラチン併用療法(フェーズ1)

ASCO: 膵がん家族歴とプラチナ製剤感受性

Abstract#180  著者:G. R. Oliver, E. Sugar, D. Laheru, L. A. Diaz; Johns Hopkins University Hospital, Baltimore, MD; Johns Hopkins University School of Medicine, Baltimore, MD ジョンズホプキンス大学医学部  背景:転移性膵がんは平均生存期間が6カ月と均一的に致命的ながんである。少数の患者では標準的な化学療法が奏功し生存期間に延長がみられるが、このサブグループを識別するマーカーはいまだに不明である。   方法: 進行性膵がん患者の長期生存率を分析するために、一施設の患者を対象とし、レトロスペクティブ研究による治療成績が調査された。人口統計データ、治療歴、がんの家族歴に調査の重点が置かれたこの研究では、進行性膵がん患者群の均一性を保障するために、局所的治療(外科療法あるいは放射線療法)をうけた患者は除外された。  結果: 468人の進行性膵がん患者が分析された。平均生存期間は6.6カ月で、アフリカ系人種とがん家族歴無しは、生存期間に重要なネガティブな影響を与える因子であった。また、いかなるがんの家族歴であろうとも家族歴は患者の生存期間延長に著しく寄与していた。この延命効果は、がんの家族歴のある患者がプラチナ製剤の化学療法をうけたときにみられた。(6.5カ月 vs 10.6カ月 [HR] 0.58,…

Continue ReadingASCO: 膵がん家族歴とプラチナ製剤感受性

日経コメンタリー:膵がんの患者登録を推進しよう

膵がんの患者登録を推進しよう     難治がんの筆頭である膵がんの医療と研究を支援する組織である米国PanCANは年間8億円の活動予算を擁する巨大なNPO法人。米国国立がん研究所 (NCI)や米国がん研究会議(AACR)と連携し、膵がん研究の方向にまで関与している、日本でいう患者団体とは全く異なる組織である。同組織の日本支 部の事務局長を務める眞島氏は、日本の膵がんの治療成績を上げるため、次のような具体案を提言している。 詳しくは、こちらをクリックしてください (日経癌Experts掲載記事)

Continue Reading日経コメンタリー:膵がんの患者登録を推進しよう