臨床試験:術前補助放射線療法、膵がん患者の生存期間延長

臨床試験 ■切除可能膵がん術前補助放射線療法  切除可能膵臓がん患者のレトロスペクティブ解析により、術前補助放射線療法群は、切除単独群、術後補助放射線療法群より有意に生存期間が良好であったことが判明した。    術前補助放射線療法を受けた患者の生存期間は術後に補助放射線療法を受けなかった患者と比較して約2倍の差があることがレトロスペクティブな解析によって判明した。この結果は、11月15日International Journal of Radiation Oncology Biology Physics.[1] 誌にて発表された。

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臨床試験:イリノテカン+TS-1併用IRIS療法臨床試験(登録終了)

※このページに記載している臨床試験は登録を終了しています。  臨床試験   ■ゲムシタビン耐性進行膵がん患者を対象としたIRIS療法臨床試験(登録終了): イリノテカン+TS-1 併用療法     すい臓がんの標準治療薬はゲムシタビンですが、ゲムシタビンが効かなくなった患者さんに対するセカンドライン治療薬は、未だ確立されているとは言えません。そのため、ヤクルトでは、ゲムシタビンに耐性ができたすい臓がんの患者さんを対象に、イリノテカン(CPT-11)とTS-1を併用するIRIS療法とTS-1単剤を比較するフェーズ2臨床試験を開始しました。      このフェーズ2治験の参入基準は、組織診・細胞診で浸潤性膵管がんが確認され、ECOG分類の一般状態が良好(Performance Status 0~1)、ゲムシタビン療法に耐性と考えられる症例。除外基準は、・CPT-11 またはS-1を含むフッ化ピリミジン系薬剤の治療歴、放射線治療歴がある症例となっている。詳しくは、医薬品情報データベースを参照してください。    すい臓がんの診療を行っている主要な医療機関が参加して行われています。現在募集中です。問い合わせは下記までご連絡ください。   ■問合せ先:  株式会社ヤクルト本社臨床開発部 臨床開発課連絡先     TEL:03-5550-8966 FAX:03-3248-5502     ■参考資料:  医薬品情報データベース  プレスリリース (ヤクルト)

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海外ニュース:局所進行膵がん遺伝子療法TNFerade 

  海外ニュース:局所進行膵がん対象遺伝子療法TNFerade   ~ 腫瘍縮小効果を認めるケースも ~    切除不能な膵がん患者に新しい希望が生まれました。全米で臨床試験中の生物学的製剤 TNFeradeは、完全切除が難しい局所進行膵がんに対して、良好な腫瘍縮小効果が認められたと報道されました。    米国コロラド大学がんセンター外科医のRaj Shah氏は、「この遺伝子療法は、その腫瘍縮小効果から、ステージ3の患者に対し外科的切除を可能とするかも知れない」と語りました。TNFeradeの第Ⅲ相試験では、コントロールグループは標準治療(SOC)である放射線化学療法を受け、もう一方のトリートメントグループはSOC+TNFeradeという放射線化学療法+遺伝子療法を受けます。    TNFeradeは、TNFα(Tumor Necrotic Factor-α:腫瘍壊死因子)の遺伝子を含む複製欠損性アデノウイルスベクターです。放射線誘導性プロモーターによって制御されるため、放射線を受ける部位において効果を最大化できる特徴があります。TNFαはサイトカインの一種で、がん細胞を死滅させる効果があることは認められてきました。しかし、TNFのレセプターは腫瘍細胞を含め、様々な細胞にも存在することから全身的な毒性の問題があり、有効なドースを投与することが困難でした。TNFeradeは、腫瘍部位に選択的に薬剤を送達することを可能とする優れた薬剤です。    この試験では、放射線療法と5-FU(Fluorouracil:フルオロウラシル)による化学療法と並行して、週1回のTNFeradeを5週間続けます。TNFerade生物学的薬剤は、PTA(percutaneous approach)あるいはEUS(endoscopic ultrasound)によって直接腫瘍に注射されます。      1年前に膵臓に隣接する血管にまで腫瘍が広がっていたため切除不能な進行性膵がん(ステージ3)と診断されたRichard Jordan氏は、余命6か月と知りました。しかし、幸いコロラド大学病院において始まったTNFeradeの臨床試験に参加することができ、標準治療と同時に口から挿入された超音波内視鏡(EUS)の管を通して、腫瘍に直接注射されるTNFeradeによる遺伝子療法も受けました。    5週間の治療を終えると、Jordan氏の血管を取り巻いていた腫瘍は縮小し手術可能な状態となっていました。その後、外科的治療をうけたJordan氏は、切除組織の病理検査では、がん細胞が検出されなかったことを知りました。外科医のShah氏は「膵臓がんでこのようにがん細胞が消滅してしまうケースは非常にまれです」と語っています。    臨床試験に参加するすべての患者が遺伝子治療を受けられるわけではないため、「本当にラッキーだと思う」とJordan氏は述べています。現在、定期的にチェックを受けていますが、再発は見つかっていません。     ■参考資料:    ●臨床試験情報:第Ⅱ/Ⅲ相無作為化比較試験:切除不能局所進行性膵がんの第1選択治療法 - TNFerade+放射線化学療法(5‐FU)…

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新薬ニュース: TNFeradeの途中解析結果発表 

新薬ニュース ■TNFerade、ガン遺伝子治療薬の多施設臨床試験途中解析結果発表 2008 年11月19日、米国GenVec社は、局所進行性膵がんを対象とした生物学的製剤「TNFerade」の多施設臨床試験途中解析結果を発表した。途中解析 (interim data analysis)によると、SOC+TNFeradeのArmは、SOCに比較して、死亡リスクが25%減少。ハザード比0.753  (95%CI(信頼区間): 0.494-1.15)を示した。その結果、データ安全性モニタリング委員会(DSMB)は、遺伝子治療薬剤併用療法の臨床試験継続を承認した 。 ハ ザード比は、control arm(SOC)に対する、treatment arm(TNFerade+SOC) の治療効果を推定するものであり、途中解析の段階では、SOC群の患者に対して、TNFerade群の患者は0.75倍の死亡リスクと推定された。逆に SOC群患者の死亡リスクはTNFerade群と比較して133%と示唆された。 Kaplan- Meier法で算出したの生存率(OS)は、12か月でTNFerade+SOCのArmが39.9%、SOCのArmが22.5%であり、18か月の生 存率は、TNFerade+SOCのArmが30.5%、SOCのArmが11.3%であった。24か月の生存率は、TNFerade+SOCのArmが 10.6%、SOCのArmが11.3%となっており、平均生存期間(MST)は、双方のArmともに9.9か月であった。 次回の途中解析結果発表は2009年後半とされている。 参考: GenVec Press Release  2008年11月19日 http://www.genvec.com/download/press/PACT%20Interim%20Data_FINAL.pdf

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新薬ニュース: TNFerade、米FDAより優先承認審査の認定を受ける

新薬ニュース ■がん遺伝子治療薬TNFerade、米FDAより優先承認審査の認定を受ける 2008年11月11日、米国GenVec社は、局所進行性膵がんを対象とした生物学的製剤「TNFerade」がアメリカ連邦食品医薬品局(FDA)にFast Track(優先承認審査)の認定を得たと発表した。 TNFeradeは、TNFα(Tumor Necrotic Factor-α:腫瘍壊死因子)の遺伝子を含む複製欠損性アデノウイルスベクターを用いてがん細胞に攻撃します。TNFαはサイトカインの一種で、がん細胞を死滅させる効果があることは認められてきました。しかし、TNFのレセプターは腫瘍細胞を含め、様々な細胞にも存在することから全身的な毒性の問題があり、有効なドースを投与することが困難でした。TNFeradeは、放射線誘導性プロモーターによってTNFを制御するため、放射線を受ける部位において効果を最大化できる特長があります。腫瘍部位に選択的に薬剤を送達することを可能とする優れた特性のある薬剤です。 参考: GenVec Press Release  2008年11月11日 http://www.genvec.com/download/press/Fask%20Track%20Approval_FINAL1.pdf

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国内ニュース: がんペプチドワクチン療法について

■がんペプチドワクチン療法について     東京大学医科学研究所の中村祐輔氏のグループは、がん細胞に特異的に発現している遺伝子産物から高い抗原性を持ったペプチドを割り出し、患者の免疫力を高める「がんペプチドワクチン」の開発を進めています。

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新薬ニュース:ナノプラチン、台湾で治験へ

膵臓がん治療薬「ナノプラチン(開発番号NC-6004)」台湾で治験へ 進行性・転移性膵がんを対象とする抗がん剤「ナノプラチン」の第Ⅰ相臨床試験が来年初頭にも台湾で開始されるとナノキャリア社は発表した。「ナノプラチン(NC-6004)」 はナノレベルの微粒子に抗がん剤を詰めた構造をもつ抗がん剤でナノ化された薬剤は患部に効率よく送り届けられることから治療効率が高まり、副作用が減少すると期待される。英国では第Ⅰ相試験を終了。台湾における第Ⅰ・Ⅱ相試験の結果をみて、治験実施国の選定を検討していく。

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開発中の新薬/New Drugs2008

開発中の抗がん剤リスト(2008)     現在、開発中で膵臓がんに使える可能性がある抗がん剤は150種類以上と言われ、前臨床試験は30種類、フェーズⅠ/Ⅱは110種類、フェーズⅢは15種類です。 安全性、有効性を確認するフェーズⅠ/Ⅱの薬剤は多数ありますが、その一部が標準薬であるゲムシタビンに対する有意性を検証するフェーズⅢに進み、さらに試験をすすめて良好な結果が認められれば始めて承認申請されます。

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医療ニュース:iPS細胞を有償で提供 7月から、京大が企業に

医療ニュース ■iPS細胞を有償で提供 7月から、京大が企業に 京都大は30日、山中伸弥(やまなか・しんや)教授が開発した新型万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の再生医療や新薬開発への実用化を促進するため、企業にiPS細胞を有償で提供する事業を、7月7日から始めると発表した。 ほかの企業に再分配しないことなどを定めた契約を個別に締結。料金はマウスのiPS細胞で約100万円、人のiPS細胞は200万―300万円。人のiPS細胞を扱う企業研究者には、京大のiPS細胞研究センターで2-5日間、技術指導する。 今年4月、京大で開かれた「産業応用懇話会」に参加した複数の製薬会社が提供を求めていた。 大学や研究機関向けには、京大と理化学研究所のバイオリソースセンターが3月から提供を始めている。 (情報元:共同通信社 2008年7月2日) https://www.cabrain.net/news/article/newsId/16890.html ■WORD解説■ 「iPS細胞」とは iPS細胞は、induced pluripotent stem cell(人工多能性幹(かん)細胞)のこと。(幹細胞とは、さまざまな形態・機能をもつ細胞に分化できる多分化能力と、細胞分裂の際に自分と全く同じ性質の細胞を生成することができる自己複製能力をもつ未分化細胞のこと。) iPS細胞とは、ヒトの皮膚の細胞に4つの遺伝子を導入して生成された、ES細胞(embryonic stem)のように分化する能力をもった細胞のことで、昨年は、山中教授によって、同様の方法でマウスの皮膚細胞からiPS細胞の生成が成功したことが発表された。このiPS細胞は、その性質から「万能細胞」と考えられている。

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医療ニュース:医師数抑制見直し定員増へ

医療ニュース ■医師数抑制見直し定員増へ 地域医療、崩壊危機に 医師不足対策Q&A 政府は各地で深刻化する医師不足の解消に向け、医師数を抑制する従来の方針を見直し、大学医学部の定員を増やす検討を始めました。 Q 医者の数は減っているの? A 現状では毎年約7700人の新たな医師が誕生しています。厚生労働省の試算によると、退職した人数などを差し引いても毎年3500―4000人のペースで医師数は増え続けています。 Q それでも足りないってこと? A 救急や産科、小児科などで医師が足りず、廃院や休診に追い込まれる「地域医療の崩壊」が全国各地で問題となっています。へき地や離島では以前から医師 確保に苦労してきましたが、最近は都市部でもそうした傾向が目立ってきました。救急搬送の受け入れを拒否される「たらい回し」も勤務医不足が主な要因とさ れています。 Q 事態が深刻化した理由は。 A 多くの医療関係者が指摘するのは、2004 年に導入された臨床研修制度の影響です。大学を卒業した医師が、症例が多く待遇も良い都市部の民間病院などを研修先に選ぶようになり「大学病院離れ」が進 みました。その結果、これまで地域医療を支えてきた大学病院からの派遣医師が減り、地方の医師不足が一気に加速したといわれています。 Q これまでの取り組みは。 A 政府も医療現場の医師不足状態を認め、07年夏には臨時医師派遣や暫定的な医学部定員増などの緊急対策を打ち出しました。ただ、地域や特定の診療科での偏在が問題であって、医師の総数については将来的に過剰となるおそれがあるとして、1982年から続く医師数抑制の方針自体は変えませんでした。 Q 今後はどう変わる。 A 政府は「医学部定員の削減に取り組む」と明記した97年の閣議決定を事実上撤回し、定員を増やす方針を決めました。しかし、医学部1年生が教育、研修を経て医師として活躍するには約10年を要するので、医師不足への"即効薬"にはならないようです。 Q それまで医師不足は解消しないのでは。 A 短期的な対策として政府は、地方の病院を希望する研修医が増えるよう臨床研修制度を見直すとともに、宿直が多い勤務医の過酷な労働環境の改善や、女性 医師が結婚、出産後も仕事を続けられる環境整備に努める方針です。一方で患者側も、軽症なのに休日・夜間の救急外来を利用するといった人が増えていること が医療現場を疲弊させている実態を理解し、地域医療をともに支えていく意識を持つことが求められそうです。 (情報元:共同通信社 2008年7月1日) https://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=16863 ■WORD解説■ 「臨床研修制度」とは 2004 年4月1日にスタートした新たな臨床研修制度で、専門分野だけに偏らない幅広い分野の基本的臨床能力を習得することを目的として、2年間の臨床研修が義務 化された。内科・外科・救急部門など、さまざまな臨床分野での研修を実施することが必修。また、研修医の受入れサイドの施設基準(研修医の定員、指導医の 条件など)の明確化も行われている。 厚生労働省 「新たな医師臨床研修制度」のHP http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/ ■医学部定員、過去最大程度に-骨太方針08…

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