AACRニュース:膵臓がんのNRG1融合遺伝子変異に新しい治療の可能性

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 Neuregulin1

AACRニュース:膵臓がんのNRG1融合遺伝子変異に新しい治療の可能性

2018年8月

全ゲノムおよびトランスクリプトームシーケンスを使用して、膵管腺癌(PDAC)の若年成人における臨床的に治療可能なゲノム変化を特定しました。がん研究プログラムに登録された若年性PDAC患者17人の分子特性解析により、KRAS野生型(KRASWT)のすべての患者において、分子標的薬が奏功する可能性がある遺伝子融合が明らかになりました(17の4)。これらの変化には、異常なERBB受容体を介したシグナル伝達を介してPDAC増殖を促進すると予測されるNRG1遺伝子変異(Neureglin1)が含まれていました。また、薬理学的なERBB阻害により、標準治療に耐性ができたNRG1融合遺伝子変異腫瘍のある2人の患者で臨床的改善と肝転移の寛解がもたらされました。

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国内ニュース:FoundationOne CDxが、オラパリブのコンパニオン診断として追加承認を取得

国内ニュース:FoundationOne CDxが、オラパリブのコンパニオン診断として追加承認を取得

2019年9月25日

中外製薬株式会社は、国内で承認されたがん遺伝子パネル検査のひとつ、ファウンデーション・ワン・シーディーエックス(FoundationOne CDx)が、オラパリブ(商品名リムパーザ)のコンパニオン診断としての追加承認を取得したと発表しました。

 オラパリブ(商品名 リムパーザ)の卵巣がんでの使用に対するコンパニオン診断機能を追加
 生殖細胞系列および体細胞系列両方のBRCA遺伝子変異を検出するコンパニオン診断としては日本初
 本承認により、合計15の医薬品に対するコンパニオン診断機能を取得

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国内ニュース:臓器横断型新薬の第三弾 エヌトレクチニブの販売開始

国内ニュース:臓器横断型新薬の第三弾 エヌトレクチニブの販売開始

~NTRK融合遺伝子陽性の膵臓がん、胆管がん、神経内分泌腫瘍、肉腫などの固形がんを対象~

2019年9月4日

2018年12月18日に承認申請され、厚生労働省より先駆け審査指定制度の対象品目に指定され、本年6月18日、世界で初めての薬事承認を日本で取得したエヌトレクチニブ(商品名:ロズリートレクカプセル、中外製薬)は本日薬価収載され、即日発売開始されました。エヌトレクチニブはNTRK融合遺伝子陽性の固形がんに対する国内で初めての治療薬となります。この薬剤は、難治性がん(膵臓がん、胆菅がん、非小細胞肺がん等)、希少がん(神経内分泌腫瘍、肉腫、GIST等)を含む成人だけでなく、小児がんにも使用できることが特徴です。

NtrectinibWaterFallPlot

図:エヌレクチニブを使用したがん患者のがんの縮小率を示したWaterFall Plot。右端の5人の患者のがんは100%縮小したことを示している。左端の3人の患者のがんは15%~25%程度増大したことを示している。

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NCCN:米NCCNガイドライン改訂にみる膵臓がん治療の進歩

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米国NCCNガイドライン改訂にみる膵臓がん治療の進歩

~NCCNガイドライン(膵臓がん診療ガイドライン策定委員会)委員長が明らかにするゲノム医療、補助化学療法推奨の背景~

2019年5月

膵臓がんの治療成績は、生殖細胞系と体細胞の両方の分子プロファイリング(がん遺伝子パネル検査)の精緻化、および補助化学療法で見られる有益な効果により、それほど落胆しなくてもよくなってきています。膵臓腺がんのNCCNガイドラインはこれらの進歩を反映し、臨床医には膵臓がんのすべての患者の「生殖細胞系列遺伝子検査(Germline Test)」を検討し、転移性膵臓がん患者には「がん遺伝子パネル検査」を行い、がん細胞の遺伝子解析をするよう推奨しています。ガイドラインはさらに、臨床医が、忍容性のある患者に対して、mFOLFIRINOX(ロイコボリン/ 5-FU /イリノテカン/オキサリプラチン)による補助療法を検討することも推奨しています。

これらの最新情報を発表したのは、NCCNガイドライン委員長であるマーガレット・A・テンペロ医学博士。テンペロ博士は、カリフォルニア大学サンフランシスコ総合病院(UCSF)ヘレン・ディラー家族総合がんセンター、およびUCSF膵臓センター所長です。

写真1NCCN Tempero1

(編集注:テンペロ博士は、米パンキャン本部科学諮問委員会委員を長年務めており、NCCN膵腺癌策定委員会委員長を20年間務めています。今年7月に開催された第50回日本膵臓学会大会において、プレナリースピーカーとしてテンペロ博士は招聘され、日本の膵癌診療ガイドラインも3年に1度ではなく適宜改訂される必要があるとコメントされました。)

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ASCO:ゲノム医療は膵臓がん患者の全生存期間を2倍に延長

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ASCO:ゲノム医療は膵臓がん患者の全生存期間を2倍に延長

~パンキャンアメリカ本部で進行中のノウ・ユア・チューマ(Know Your Tumor)プロジェクトで明らかに~

2019年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、米ジョージタウン大学のマイケルピシュベイン博士(Michael J.Pishvaian)とパンキャン本部 科学研究部門のトップのリン・マトリジアン博士(PanCAN Lynn M.Matrisian)ら、パンキャン本部が進めるノウ・ユア・テューマ (Know Your Tumour:KYT)プロジェクトを介した共同研究により、ゲノム医療は膵臓がん患者の全生存期間を2倍に延長したことが発表され大きな話題となりました。ノウ・ユア・テューマプロジェクトは、患者から腫瘍を提供してもらいゲノム解析ののち、各人の最適な治療法につなぐ、主要な医療施設と提携しNPOが主体で行う全米での初めての試みで、「がん遺伝子パネル検査」で明らかになった遺伝子変異にマッチした治療薬を投与された患者は、遺伝子変異にマッチした治療を受けなかった患者、また標準治療を受けた患者に比べ、全生存期間(OS)と、無増悪生存期間(PFS)が 2倍と有意に改善したことが明らかになりました(OS:1.81年vs0.73年、p=0.000193)(PFS: 10.49カ月vs 4.53カ月、p=0.0122)。

この研究成果をもとに米国の膵臓がん診療ガイドライン(NCCN Guideline)は改訂され、新たに転移性膵臓がん患者には診断時に「がん遺伝子パネル検査」と「生殖細胞系遺伝子検査(Germline Test)」を実施し、最適な治療を選択できるよう推奨しました。

KYT Matched therapy

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国内ニュース:NPO法人パンキャンジャパンが社会貢献者賞を受賞

NPO法人パンキャンジャパンが 「社会貢献者賞」を受賞しました

2019年7月22日

公益財団法人社会貢献支援財団により、広く各分野において、社会に功績を挙げた人・団体を対象として贈られる「社会貢献者賞」。今年の社会貢献者賞に、すい臓がん患者支援団体「パンキャンジャパン」が37組の受賞者とともに受賞し、帝国ホテルにて表彰式典がありました。受賞者[団体]は 1人ずつ、社会貢献支援財団会長の 安倍昭恵・首相夫人より表彰いただきました。パンキャンジャパンとともに、すい臓がん研究や啓発に大きく力を尽くしているパンキャン米国本部より、リン・マトリシアン先生も参列し、表彰式に臨みました。2006年に設立した弊団体にとって、大変ありがたい1日となりました。

 social contribution award 1

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国内ニュース:[協力要請] 関西医科大の膵がん患者・腹膜転移(ふくまくてんい)のクラウドファンディングにご参加ください

国内ニュース:[協力要請] 関西医科大の膵がん患者・腹膜転移(ふくまくてんい)のクラウドファンディングにご参加ください

すい臓がんの領域には大きな課題がいくつかあり、その中の1つが腹膜への転移です。すい臓がんの歴史の中では、腹膜への転移により腹水がたまり、どう対処し治療すればよいか途方に暮れる患者さん、ご家族が数多くおられました。長くすい臓がんの腹膜転移の研究を続けていた関西医科大がこの度、国の補助金申請が得られず、治験費用をクラウドファンディングで募ることを決定し、現在資金を募集しておられます。すい臓がんの新たな扉を開けるために、ぜひこの研究に力をお貸しください。寄付は3000円から可能です。ランチやディナーの1回の節約分で参加できます。ご興味のある方は、下記をご参照ください。
*よろしければ、記事のシェアで皆様への周知にご協力下さい。

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ASCOニュース:すい臓がん治療は、BRCA変異と膵臓がんの関係を解明する

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ASCOニュース:すい臓がん治療は、BRCA変異と膵臓がんの関係を解明する

2019年 6月2日

今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)において、生殖細胞系のBRCA遺伝子変異を持つ転移性膵臓がん患者が、オラパリブと呼ばれる薬剤で治療を受けると病気の進行や死亡のリスクが有意に減少したという発表がありました。ほとんどの人がBRCA遺伝子について耳にしたとき、それらの遺伝子変異 – BRCA1とBRCA2 ―が乳がんと卵巣がんの高いリスクと関連していることをすぐに思い浮かべます。卵管がん、前立腺がんおよび膵臓がんを含む、乳がんおよび卵巣がん以外のいくつかのがんがBRCA1およびBRCA2の有害な突然変異と関連していることは研究者の間では長く知られていました。今年シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で6月1日に発表された新しい研究は、BRCA1またはBRCA2に変異を有する「転移性膵臓がん患者」のための治療法についてでした。

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国内ニュース:中医協 がん遺伝子パネル検査の保険適用56万円で了承 がんゲノム医療の扉開く!

国内ニュース:中医協 がん遺伝子パネル検査の保険適用56万円で了承 がんゲノム医療の扉開く!

2019年5月30日

中医協は5月29日の総会で、がん遺伝子パネル検査2製品について56万円(5万6000点)で保険適用することを了承しました。ゲノム検査は、一度の検査で、複数の遺伝子変異を網羅的に把握できる特徴があるもので、保険適用は6月1日の予定とのことです。これまで立ち遅れていた「がんゲノム医療」が日本でもはじまる制度、医療体制がつくられてきました。

保険適用は中外製薬とシスメックス社の2製品で、Foundation One CDx(ファンデーションワン)がんゲノムプロファイル(中外製薬)、Onco Guide NCC オンコパネルシステム(シスメックス)の2製品。これらについては、詳しく説明していきます。

米国パンキャン本部では、米国で普及しているFoundationOne CDxを使用してきました。このがんゲノムパネル検査の特徴は、FDA承認された17の分子標的薬を使うために必要なコンパニオン診断がついていること、また、免疫療法に関連したマイクロサテライト不安定性(Micro-Satellite Instability:MSI)と腫瘍遺伝子変異量(Tumor Mutational Burden:TMB)も検査する点が特徴となります。ONCOGuide NCC音ぽパネルシステムは、FoundationOneCDxのように体細胞の遺伝子変異を検査しますが、同時に生殖細胞系遺伝子変異(Germline Mutation)も検査します。

MHLW Genomic Medicine

資料1:がんゲノム医療に向けた取り組み、厚生労働省

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海外ニュース:千葉県がんセンター「膵癌の臨床所見と遺伝子変異の多様性」

chiba cc

海外ニュース:千葉県がんセンター「フォルフィリノックス療法に伴う副作用を、特定の遺伝子変異から解析」

海外記事から、千葉県がんセンターの研究についてのご紹介です。近年、多くの薬剤により すい臓がん化学療法が飛躍的に前進していますが、治療とともに発生する副作用も問題になっています。2013年に保険承認されたフォルフィリノックス(FOLFIRINOX)療法ですが、これに伴う副作用について、患者のもつ遺伝子変異から、その発生、予後等を調査した結果、特定の遺伝子変異を発見したものです。

[1つの治療法がすべての人に対応することはほとんどなく、個別化医療への移行はこの事実を体現しています。]

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