新年のご挨拶2023(令和5年)
新年のご挨拶2023 新年あけましておめでとうございます。旧年中はパンキャンジャパンの活動に格別なご支援を賜り心より厚くお礼申し上げます。 本年も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。 パンキャンジャパンでは、アメリカ本部のさまざまなプロジェクトをモデルとして、膵臓がん患者の生存率倍増を目標に活動を続けてまいりました。パンキャン本部のKnowYourTumorプロジェクト(KYT)では、膵臓がん患者の26%にアクショナブルな遺伝子変異がみつかったこと、遺伝子変異にマッチした治療を受けた患者の予後は大幅に改善されたことなどを発表し、その結果、アメリカNCCNガイドラインでパネル検査が早期から推奨されるようになりました。膵臓がんのゲノム医療で使える薬剤は限られていますが、少しづづですが希望がみえてきました。それは難攻不落と言われたKRAS阻害剤の開発がいま急ピッチで進んでいることです。すでにKRAS G12C阻害剤ソトラシブが肺がんで承認されました。KRASG12Ci遺伝子変異は膵臓がんでは1%の患者にみられると言われていますので現段階でのインパクトは小さいかも知れませんが、今後、膵臓がん患者に多くみられるKRAS G12D(37%)、G12V(28%)、G12R(13%)阻害剤などが登場することで、膵臓がんのゲノム医療は着実に活性化されていくと思います。パンキャンジャパンでは、新しい薬剤がFDA承認されると同時に国内承認が迅速に進められるよう、医療関係者と製薬企業を応援し、ドラッグラグ・ドラッグロス解消に向けた政策提言活動を進める所存です。 この3年間は、コロナパンデミックの影響でさまざまなイベントが先延ばしされてきました。今年は家族性膵臓がんのリスクのある方を対象とした「第2回家族性膵癌サミット」を1月14日に、また膵臓がんコミュニティの皆様と一緒に楽しむウォーク・ランイベントの「パープルストライド東京2023」を国立がん研究センター中央病院の皆様とご一緒に芝公園で4月30日に開催することとなりました。さらに膵臓がん発症リスクのある方を対象とした「第2回膵臓がん早期発見セミナーシリーズ」を全国5都市で開催いたします。さらにアメリカ本部の成人発症型糖尿病患者のサーベイランスを通して膵臓がん早期発見につなげるEarly Detection Initiative(EDI)プロジェクトを国内でも進め、「成人発症型糖尿病患者を対象とした膵臓がん早期発見シンポジウム」を開催したいと考えております。 膵臓がん患者の5年生存率倍増を目指して、研究者、医療関係者、行政関係者と連携し、政策提言活動を含む包括的な活動を進めてまいりますので、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。 2023年が皆様にとりまして、明るい年になりますことを祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 2023年元旦 特定非営利活動法人パンキャンジャパン 理事長 眞島喜幸




