AACRニュース:膵臓がんを倒すためのロードマップ

AACR annual meeting 2022 new oleansAACRニュース:膵臓がんを倒すためのロードマップ

2022年4月27日

2年ぶりに、米国癌学会(AACR)の年次総会が大勢の参加者を集めて、会場にて開催されました。これは、COVID-19との戦いの進歩の証です。

4月初旬にルイジアナ州ニューオーリンズで開催されたこのイベントには、がんの研究と医学の最新の進歩を共有する一連の臨床医、科学者、その他の医療専門家、サバイバー、患者、支持者が集まりました。人口科学と予防から癌生物学、TR、臨床研究、生存とアドボカシ―まで、AACRイベントは世界中の研究機関から寄せられる最も有望な研究のいくつかを発表しています。がんと呼ばれる病気は100種類以上あり、膵臓がんの研究もよく発表されています。この記事は、膵臓がんの研究と治療に関する研究のいくつかのハイライトです。

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AACRニュース:免疫療法の恩恵を受けるのは誰ですか?

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免疫療法の恩恵を受けるのは誰ですか?

臨床試験で示された免疫チェックポイント阻害剤の恩恵は、必ずしも他の患者に引き継がれるとは限りません。

2022年3月22日

著者:デリア・オハラ

 

◆臨床試験・治験とリアルワールドの違い

新薬の有効性を調査する臨床試験では、最も重症な患者の多くが除外されます。これらの試験の対象とならない一部の患者は、新しい治療法がクリニックで利用できるようになるとそこで治療を受けます。この現象は、JAMA Oncologyに出版された最近の研究で調査され、いくつかの新しい免疫療法は、体調不良の患者の生存期間延長には役立たない可能性があることが示されました。研究者らは、これらの臨床試験に参加できない患者をどのように治療するかについては、より現実的な状況を把握するために医師は、臨床試験結果に加えて「リアルワールド」の所見にも目を向ける必要があることを強調しました。

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国内ニュース:RAS遺伝子の働きを止める薬剤の開発に光明

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国内ニュース:RAS遺伝子の働きを止める薬剤の開発に光明

2022年3月5日

がんゲノム医療では、細胞増殖の暴走を引き起こす原因遺伝子を特定し、その働きを止める薬剤を使用することによって、がんを治療しています。膵臓がんでがんの原因になっている遺伝子を調べると、その多くがRAS(ラス)と呼ばれる遺伝子です。残念ながら、このラスの働きを止める薬剤は一部を除いて作られていません。しかし、国立がん研究センター研究所と米国のグループがラス遺伝子攻略の糸口となる発見をしています。

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国内ニュース:【祝】国立がん研究センター中央病院の希少がんマスターキープロジェクトが世界最大の希少がん臨床データベース構築に成功

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【祝】国立がん研究センター中央病院の希少がんマスターキープロジェクトが世界最大の希少がん臨床データベース構築に成功 ~

2022年1月12日

国立がん研究センター中央病院が実施する希少がんの産学共同プロジェクト「マスターキープロジェクト」の遺伝子・臨床情報データベース登録が、固形がんで2000例、血液がんで200例を突破し、世界最大の希少がん臨床情報データベースとなりました。さらに2021年には、アジア・太平洋地域の国際共同研究「マスターキーアジア」へと活動を拡大しました。このアジア事業の特色は、日本だけでは患者が少ないがために新薬の開発が困難な希少がんに対して、アジア地域の国際連携によって、希少がんに対するゲノム医療と新規治療開発を推進します。

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AACRニュース:がんが家族の中にあるとき

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cancertoday cancer is in the family 2022

AACRニュース:がんが家族の中にあるとき
~癌のリスクに関連する遺伝的変異を継承していたら?~

著者:スティーブン・オルネス

2021年12月21日

エイミー・ヨッフェさんは、がんが彼女の家族で発生し、それに伴う喪失を鋭く認識しています。 1970年代に育った彼女は、父親の母の母(ヨッフェさんの曽祖母)が35歳で乳がんで亡くなった後、父親の父の母親が幼いときに孤児になったとよく聞かされました。子供たちは親戚から親戚へ、家から家へと転居しました。 「それは私たち家族の悲しい歴史です」とヨッフェさんは言います。

彼女は家族が体験した他の癌についての話もよく聞きました。ヨッフェさんの大叔母の1人は卵巣癌で亡くなり、彼女の大叔父の1人は胃癌で亡くなりました。彼女の祖母は24歳で卵巣癌と診断され、その後60代で乳癌と診断されました。

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海外ニュース:がん治療の新たな地平線 ー リキッドバイオプシー

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ASCOニュース:がん治療の新たな地平線 - 広がるリキッドバイオプシーの世界

メイメット・シットキ・コプール医学博士

2021年12月28日

概要:現在のところ、液体生検に関するNCCNガイドラインは確立されておらず、リキッドバイオプシー(液体生検)の使用は主に進行期の患者に限定されているようです。しかし、癌の診断、治療決定の指導、治療抵抗性のモニタリングにおけるリキッドバイオプシー検査の可能性に加えて、微小残存病変を追跡する方法を調査するための研究が現在進行中であり、これからますますリキッドバイオプシー検査の利用は広がる可能性を示しています。

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国内ニュース:膵臓がんの転移を抑える治療の開発を目指したクラウドファンディングを開始

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国内ニュース:2020東北大学 膵臓がん研究ファンドレイジングのご紹介 1月24日スタート

~ 膵臓がんのVasohibin-2を標的とした治療開発 ~

膵臓がんは「21世紀に残された最後の難治性がん」と言われますが、現在様々な研究施設で研究が急ピッチで進んでいます。その中でも、革新的な膵臓がん研究を進めている東北大学では、今年1月24日より、同大学 未来科学技術共同研究センター・教授の佐藤靖史先生を中心に「膵臓がんをはじめとする難治がんへの新しい治療法—Vasohibin-2を標的とした治療法ーを開発するためのファンドレイジング」がスタートしました。この「Vasohibin-2」は、膵臓がんの転移を促進する重要な要素です。50%の患者が転移性膵臓がんで見つかることから、転移を抑制する新薬開発には大勢の膵臓がん患者を救う可能性があります。

いままで膵臓がんのアクショナブルな遺伝子変異に対する医薬品開発は、主に米国で進められてきました。そのため、米国で膵臓がん患者が参加できる治験の数は260本のあるのに対して日本では10本もないという残念な結果になっています。このような状況がドラッグラグ問題となって、国内の患者を苦しめてきました。国内で解明されたアクショナブルな遺伝子変異に対する医薬品開発は日本で行っていただかないと、日本人の患者は最新治療の治験に参加するチャンスもありませんし、またドラッグラグに苦しむことになります。今回のように国内で発見された標的にマッチする医薬品の開発は、膵臓がんを含む多種のがん患者を救うためには急務です。国内の膵臓がん患者を救うために、ぜひご参加ください。

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【祝】 陽子線治療・重粒子線治療、切除不能の膵臓がん、肝内胆管がんに保険適用へ

【祝】陽子線治療・重粒子線治療、切除不能の膵臓がん、肝内胆管がんに保険適用へ』

日経新聞の記事から。18日、厚労省は、粒子線治療(陽子線と重粒子線)について、今年4月から、肝細胞がん、肝内胆管がん、膵臓(すいぞう)がん、大腸がん術後局所再発、子宮頸部腺がん(いづれも切除不能に限る)の5疾患に対して保険適用となることを決定しました (子宮頸部腺がんは重粒子線治療のみ)。膵臓がん治療に大きな前進が期待できます。詳細は以下の記事をご参照ください。記事のシェアなどで、告知にご協力頂けますと幸いです。お知らせくださった兵庫県粒子線医療センター 院長の沖本 智昭先生、ありがとうございました。

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海外ニュース:膵臓がん早期発見のための2種類の血液検査について知っておくべきこと

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海外ニュース:膵臓がん早期発見のための2種類の血液検査

著者:アリソン・ローゼンツヴァイク博士

2021年9月10日

■膵臓がん早期発見のための血液検査

現在、アメリカでは、膵臓がんの症状がでてくる前、または他の画像診断などの検査法で膵臓がんが診断される前に膵臓がんを早期に検出できる可能性のある2つの血液検査が利用可能となりました。

1つの検査はグレイル社(GRAIL)のガレリ検査(GalleriTM)は、膵腺がんや膵神経内分泌腫瘍など、50種類以上の癌の存在を示すことができます。もう1つの検査はイミュノビア社(Immunovia)のイムレイ・パンキャンデー検査(IMMray®PanCan-d)で、家族歴や遺伝的変異により膵臓がんの発症リスクが高いと考えられる人々が利用できる膵臓がん(膵腺がん)に固有の初めての血液検査です。

現在、どちらの血液検査もFDAによって承認されていないため保険が適用されません。両社は認定ラボで検査の解析をしています。どちらの検査も一回あたり約1,000ドル(約12万円)の費用がかかりますが、お支払いプランが利用できる場合があります。これらの血液検査は確定診断を提供するものではなく、癌の存在を示す独立した指標でもありません。現在膵臓がんのスクリーニング研究またはサーベイランス研究に参加している人々は、これらの血液検査が参加している研究プログラムに組み込まれるかどうかを調べたいのであれば、ヘルスケアチーム並びに研究スタッフと話すことが奨励されます。

ガレリ(Galleri)検査またはイムレイ・パンキャンデー検査(IMMrayPanCan-d)に興味がある方は、ヘルスケアチームに相談して、これらの検査が自分に適しているかどうかを判断し、検査を注文してもらってください。 PanCAN本部の患者支援サービスでは、これらの血液検査に関する情報とリソース、および膵臓がんを診断する他の方法についての情報を提供することができます。

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【参加しよう!】早期膵がん発見を目指したサーベイランス法の試験(Diamond study)

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Hijioka Susumu MD head shot

【参加しよう!】早期膵がん発見を目指したサーベイランス試験(Diamond study)

著者 肱岡 範
国立がん研究センター 中央病院肝胆膵内科

転移性膵臓がんの5年生存率は僅か1%と最も厳しい予後になっています。ひとつの原因は発見が遅れることです。そこで、国立がん研究センター中央病院では、膵臓がんの危険因子を持つ方を対象とした早期発見プロジェクトを始めました。対象は、家族性膵がん家系もしくは遺伝性腫瘍症候群を有する方となります。登録された方を対象にシリーズの検査を定期的に続けることで膵臓がんを早期発見することが目的となります。特にご家族に2人以上の膵臓がん患者がいる方、または40代、30代で膵臓がんに罹患した方のいるご家族は、ぜひこの試験にご参加ください。

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