サバイバーストーリー:ドロン・ブロマン(ステージ4)

Lets Win BRCA

サバイバーストーリー:ドロン・ブロマン(ステージ4)

がん遺伝子パネル検査はゲノム治療につながります

著者:ドロン・ブロマン

2018年10月23日

•IV期の診断により、マイアミからボストンのダナファーバーがんセンターに転院
•FOLFIRINOX治療に対する優れた反応
•がん遺伝子パネル検査により、BRCA2変異があることが示される
•維持療法のPARP(パープ)阻害剤について

私はフロリダ州マイアミの不動産開発会社で働いています。 2015年の秋に、私はステージIVの膵臓がんと診断されました。

数か月間、胃の痛みがありました。だんだん痛みがひどくなり、最後はがまんできず、アベンチュラ病院の緊急治療室に行くことにしました。CTスキャンの後、医師は悪い知らせを持って戻ってきました。肝臓に6つの転移がある、平均余命が6〜10か月のステージIVの膵臓がんでした。私は「すい臓がん治療の最高の病院」をグーグル検索したところ、ボストンのダナファーバーがん研究所がでてきました。 早速、ボストンのダナファーバーがんセンターを訪れ、キミー・ング博士と面会し、2週間後、FOLFIRINOXによる治療を開始しました。FOLFIRINOXによくみられる神経障害や脱毛などの副作用に直面しながら、治療のために2週間ごとにマイアミからボストンに通院しました。FOLFIRINOXのお陰で、私の腫瘍は6ヶ月後にほぼ完全に消えました。

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AACR:がん遺伝子パネル検査は、すい臓がん治療の選択に重要な指針となる

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がん遺伝子パネル検査は、すい臓がん治療の選択に重要な指針となる

がんの遺伝子変異にマッチした治療をうけた患者は、生存率を高める結果につながった

2020年4月16日 

著者:シェリル・プラッツマン・ウェインストック

進行すい臓がん患者で、がん組織の分子検査をおこない、その遺伝子変異にマッチした分子標的薬(がん狙い撃ちする薬剤)の治療を受けた患者は、そうでない患者(変異にマッチした治療を受けられなかった)より長生きした、とLancet Oncolgyが研究結果を発表した。

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海外ニュース:FDAはペミガチニブをFGFR2融合遺伝子陽性進行胆管がんに承認

pemigatinib FDA approved

Pemigatinib

海外ニュース:FDAはペミガチニブをFGFR2融合遺伝子陽性進行胆管がんに承認

WILMINGTON, Del.–(BUSINESS WIRE)

2020年4 月17 日

Incyte社の発表によると、米食品医薬品局(FDA)は、FGFR2融合遺伝子または遺伝子再構成の発現が認められる胆管がん患者に対し、過去に治療歴のある、または切除不能/局所進行/転移性の胆管がんのセカンドライン治療薬として、キナーゼ阻害剤のペマジルPemazyre™(一般名:Pemigatinib、ペミガチニブ)を承認した。この胆管がんへの適応は、ペミガチニブが初のFDA承認薬となり、全奏効率と奏功期間(DOR)に基づいて迅速承認された。

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海外ニュース:FDAは膵がん新薬エリスパーゼに優先審査を付与

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海外ニュース:FDAは膵がん新薬エリスパーゼに優先審査を付与

2020年4月28日

ERYTECH Pharma社は、米国食品医薬品局(FDA)がエリスパーゼにFast Track Designationを付与したと本日発表しました。ERYTECH社は、赤血球内に治療薬をカプセル化する革新的な治療法を開発するバイオ製薬会社で、エリスパーゼは、転移性膵臓がん患者のセカンドライン治療薬として開発されています。

編集注:ファーストトラックプログラムとは、米国食品医薬品局(FDA)による、完治が難しい疾患に対し、高い治療効果が期待できそうな新薬を優先的に審査する制度。指定を受けると、新薬承認申請(NDA)の提出前や申請途中にもFDAとの協議が促進され、臨床試験デザインやデータ提出に関する問題を回避しやすくなっています。

エリスパーゼは、欧米の11か国で転移性膵臓がんの第3相試験(TRYbeCA-1)で現在評価されています。試験に登録される約500人の患者の75%以上が無作為化されました。イベントの3分の2が発生したときに独立データ監視委員会(IDMC)が実施する暫定的な優位性分析は、2020年末頃に行われ、最終分析は2021年後半に行われる予定です。

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海外ニュース:コロナ感染COVID19の治療薬ファモチジンの治験始まる



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海外ニュース:新型コロナ感染症の治療薬ファモチジンの治験始まる

新型コロナ感染症では、患者の命を救うために重症化予防に向けた治療薬開発が最優先されています。現在、治験中の薬剤の一つは、ドラッグストアで売られている胸やけ剤ガスター10に含まれているファモチジンです。

Dr. David Tuveson says “Famotidine is like penicillin to COVID19.”

2020年4月26日

著者 ブレンダン・ボレル

COVID19に有効な治療薬を調べる治験リストには、ありそうもない候補が含まれています:それは市販の胸焼け治療薬Pepcid(ペプシド)の活性化合物であるファモチジンfamotidineです。(注:このファモチジンは、日本で販売されている胃腸薬ガスター10に含まれています) 4月7日、ニューヨーク市地域のNorthwell HealthにいるCOVID-19患者は、胸焼けで使われる薬の通常の用量の9倍となるファモチジンを静脈投与されました。 リジェネロンのサリルマブやギリアドサイエンスのレムデシビルなど、23病院システムがテストしている他の薬とは異なり、ノースウェルヘルスではファモチジン試験を秘密裏に準備し、他の病院、または連邦政府さえもそれを購入し始める前にファモチジン注射剤の研究備蓄を確保しました。 「これについて間違った人々に話したり、メディアへの露出が早すぎたりすると、薬物の供給がおいつかなくなるでしょう」と、病院システムの臨床試験を担当していた元脳神経外科医のケビン・トレーシー氏は言います。

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海外ニュース: COVID19感染者の呼吸、会話から感染性エアロゾル発生の可能性

covid19 virus

海外ニュース: COVID19感染者の呼吸、会話から感染性エアロゾル発生の可能性

SARS-CoV-2の伝播における液滴とエアロゾル
Droplets and Aerosols in the Transmission of SARS-CoV-2

せき、くしゃみだけでなくCOVID19感染者の呼吸、会話により発生するエアロゾルから感染する危険性が指摘される

2020年4月15日

NEJMで発表されたAnfinrudの研究により、COVID19感染者から会話中に吐き出された液滴が空気中に滞留することが説明されました。大きな粒子は、重力のために沈降する前に、ほんの少しだけ空中に残ります。これらの粒子は、近くにいる人が吸入した場合は感染の脅威となる可能性があり、他の人の鼻腔または口路に移動した場合は接触の危険があります。このようにして、SARS-CoV-2のウィルスに感染した人は、感染拡大の一因となる可能性があります。

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AACR:リキッドバイオプシーは膵臓がんの早期発見に役立つ可能性

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AACR:リキッドバイオプシー(液体生検)は膵臓がんの早期発見に役立つ可能性

著者:エミリー・ヘンダーソン

2020年4月16日

血液検査は、膵臓がんがまだ初期段階にあるときに最も一般的な形態の膵腺がんを検出できると同時に、医師が患者の疾患を正確に病期分類し、適切な治療に導くのに役立つ可能性があります。ペンシルベニア大学の学際的研究では、リキッドバイオプシー(液体生検)として知られている血液検査が、他の既知のバイオマーカー単独よりも、盲検研究で疾患を検出する際により正確であり、また、イメージング単独よりは疾患の病期分類においてより正確であると2020年4月版米国癌学会のジャーナルであるAACR Clinical Cancer Researchに発表しました。

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AACR:「コロナウイルスは癌の臨床試験に影響を与える」

AACRの雑誌 CancerTODAYの記事ー

「コロナウイルスは癌の臨床試験に影響を与える」

米国国立癌研究所(NCI)および食品医薬品局(FDA)は、新型コロナウイルス感染症の蔓延の中で臨床試験を管理するためのガイダンスを提供しています。米国のがんセンターは、試験に登録されている一部の患者のケアに変更を加えています。

2020年3月24日

著者 アンナ・アズヴォリンスキー

 CancerToday April2020

Nordrodenによる画像/ iStock / Getty Images Plus

 

米国におけるコロナウイルスの継続的な蔓延と増加するCOVID-19の症例に対応して、国立癌研究所(NCI)と食品医薬品局(FDA)は、臨床試験を実施している企業と管理している医師のための試験中の患者および研究への患者の募集に関する「実用的なガイドライン」を発表しました。

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臨床試験の詳細

臨床試験に光をあてるシリーズ その3 臨床試験の詳細 ケイトミラー 2019年1月3日 1月は膵臓がん臨床試験啓発月間です。 臨床研究に参加することで膵臓がん患者は、より良い生存期間、無再発期間、生活の質を与えられる可能性を受け取ります。ただし、臨床試験に参加する患者はごく少数です。 試験に参加することに、恐怖を感じる患者さんもいます。参加する前に考慮すべきことがたくさんあり、情報が理解しにくい場合もあります。 1月中、米国パンキャン本部では、患者とその家族が臨床試験に参加するためのプロセスをより良く理解し、参加するための準備ができていると感じられるように、臨床試験の経験を詳しく説明しています。   黒板は「デマンドベター。臨床研究。膵臓がんのアウトカムを改善する」   今月は米国パンキャン本部が提供するウェビナーに参加して、次のことを学んでください。 臨床試験の作成には多くの作業と準備が必要です。臨床試験がどのように機能するのか、時とともにどのように発展してきたのか、そして将来に向けて何が待ち受けているかを学びます。 適格基準 登録に関するルールをより深く理解します。これらの適格基準パラメーターが研究をどのようにサポートするのか、どのような標準的な要件があるのか、そしてそれらが患者に及ぼす影響について説明します。 安全対策 患者の安全は臨床試験プロセスのなかで大きな部分を占めており、安全チェックポイントは最初から最後まで組み込まれています。臨床試験の倫理審査委員会、レビューボードからプラセボの使用までの臨床試験における安全の優先順位を理解します。 適切な臨床試験の選択、医師への質問、および臨床試験の多様性が非常に重要である理由についての役立つ情報をご覧ください。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 臨床試験のリソースの詳細、臨床試験のよくある質問などもご覧ください。 臨床試験または膵臓がんに関連するその他のトピックについて質問がある場合は、パンキャンジャパン事務局(MAIL: [email protected])までご連絡ください。  

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臨床試験への参加

臨床試験に光をあてるシリーズ その2 臨床試験への参加 著者:アリソン・ローゼンベルグ 2020年1月16日   ?病院の待合室にいる膵臓がん患者が臨床試験に参加する 編集者注:1月は膵臓がんの臨床試験啓発月間です。「臨床試験に光をあてる」シリーズを特集しています。臨床試験についての理解を深めることで、臨床試験が患者にとり、どのように利益をもたらすかについて学びましょう。この記事では、自分自身と将来の患者にとって、臨床研究への患者の参加の重要性に焦点を当てています。 臨床試験がなければ、また膵臓がん患者さんが臨床試験に参加しなければ、膵臓がんのような厳しい疾患を治療するために承認された数々の医薬品も生まれませんでした。臨床研究に参加する膵臓がん患者は、標準治療より良い効果が期待される治療を受け、予後が改善される可能性があります。今日利用可能なすべての治療は、臨床試験を通じて承認されてきました。膵臓がん患者会である米国パンキャン本部(PanCAN)では、膵臓がんのNCCNガイドラインで推薦されているように、診断時およびすべての治療を決定する際に臨床試験への参加を考慮するように強く推奨しています。   ?臨床試験で最先端治療を受ける 膵臓がんとの闘いにおいて、臨床試験はしばしば最良の治療オプションを提供し、患者はがん研究の進歩の果実である新薬、改善された治療オプション、およびより良い予後につながる可能性がある最先端の治療に早期にアクセスすることができます。 すべての臨床試験参加者に対して、主要な医療施設で一流の医師と看護師によるケアが提供されます。患者は、他の方法では利用できない新しい実験的治療または治療の組み合わせにアクセスすることができる可能性があります。 実験的治療が初めて患者でテストされる場合でも、患者の安全を確保し、理解を得るための措置が講じられています。患者はインフォームドコンセント(IC)について説明され、同意してはじめて参加することができます。つまり、受ける治療法、予想される副作用など、臨床試験の詳細が事前に説明されます。新しい実験的治療(他のがんで承認された医薬品のない)または薬剤の組み合わせが今日の患者に効果的であるかどうかを見つけることは、将来の患者にも非常に役立つ可能性があります。   ?臨床試験で標準治療を受ける 臨床試験のデザインによっては、一部の参加者は、実験的な治療または組み合わせではなく、標準的なケアを受ける場合があります。これは、治験担当医師が実験的治療の有効性と安全性を、同様の特性を持つ患者のグループの標準的な治療オプションと直接比較できるようにするために必要です。 患者とその医療チームは、自分がどの治療を受けているか、また実験的治療か標準治療かを知っている場合と知らない場合があります。 患者が臨床試験を通じて標準治療オプションを受け取るとき、それらは実験的治療を受けている患者と同じくらい厳密に監視されます。臨床試験に参加している患者は、試験外の患者よりも注意深く監視される場合があります。 また、臨床試験を実施する医療専門家や施設は、膵臓癌患者の治療にかなりの経験を持っていることが多く、最先端のケアを提供しています。 場合によっては、支持療法が患者に提供されない臨床試験の一部として含まれ、生活の質(QOL)を向上させ、治療への耐性を高める可能性があります。 新しい治療法が将来膵臓癌患者に利益をもたらす可能性は、臨床試験の参加者、つまり実験的治療を受けた人と試験内で標準的なケアを受けた人の両方にかかっています。   ?臨床試験を見つける方法 パンキャンがお手伝いします。 私たちは、米国で利用可能な膵臓がん臨床試験の最も包括的で最新のデータベースを維持しています。特定のニーズに一致する利用可能な臨床試験に関するこの無料の情報にアクセスする方法は2つあります。  ①米国パンキャン本部のペイシェントセントラルに連絡する:ペイシェントセントラルは臨床試験のデータベースに検索をかけ、患者が必要としているものに一致する臨床試験の個別化された試験リストを提供することができます。あなたが提供する情報、たとえば臨床試験を行っている施設までの移動時間・移動距離、診断、治療歴、病理などのデータに基づいて検索が行われます。 米国パンキャン本部で進められている臨床研究 あなたのがんを知ろうKnow YourTumor®プレシジョンメディシンサービスに登録して、がんの遺伝子変異の特徴が臨床試験などの治療オプションに影響を与えるかどうかを確認できます。 ②臨床試験検索エンジン(Clinical…

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