【早期発見】糖尿病と膵臓がんについて知っておくべき 6つのポイント

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Diabetus Dr ChariPhoto: Suresh Chari, MD 

糖尿病と膵臓がんについて知っておくべき6つのポイント

2019年11月14日

11月14日の「世界糖尿病デー」に敬意を表して、私たちは糖尿病と膵臓がんの関係についてスレシュ・チャリ博士(Suresh Chari))から話を伺いました。チャリ先生は、メイヨークリニックの胃腸病学および肝臓学の教授であり、コンサルタントであり、米国のパンキャン本部(PanCAN)の科学医学諮問委員会(SMAB)のメンバーです。チャリ博士は、新たに発症した糖尿病が膵臓がんの初期症状になりうるという発見に貢献しました。 スレシュ・チャリ博士は、糖尿病と膵臓がんについて知っておくべき 6つの重要なポイントがある言います。

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海外ニュース:急性膵炎後の膵臓がん発症率は高くなる(コホート研究)

急性膵炎後の膵臓がん発症率は高くなる(コホート研究)

 ~急性膵炎再発数の増加または慢性膵炎は、膵臓がん発症リスク増加と関連する~

著者:Sadr-Azodi, Oskarsson, Discacciati, et al.

2018年10月12日

背景:

急性膵炎は膵臓がんにリンクされていますが、この関連付けの方向は完全に詳述されていません。この研究ではコホート研究のデータを使用し急性膵炎と膵臓がんの関連性を調べました。

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海外ニュース:新たに発症した糖尿病は膵臓がんの早期徴候の可能性

Diabetus PDAC blood checkup

海外ニュース:新たに発症した糖尿病は膵臓がんの早期徴候の可能性

著者:カーラ・マルティネス

 2018年6月18日

アメリカ国立がん研究所誌(Journal of the National Cancer Institute:JNCI)に本日発表された研究は、アフリカ系とヒスパニック系アメリカ人の50歳以上の男女の糖尿病が、世界で最も厳しいがんである膵臓がんの早期徴候である可能性を発見しました。

JNC誌に発表された調査では、20年以上にわたって50,000人近くの個人を追跡し、糖尿病を発症した50歳以上の人は、糖尿病を発症しなかった人と比較して膵臓がんを発症する可能性が 2倍以上でした。また、糖尿病の人は、長年の糖尿病の人と比較して、糖尿病の診断から3年以内に膵臓がんの診断を受ける可能性が 2.3倍高くなりました。この発見は、新たに発症した糖尿病が膵臓腫瘍の初期症状とみなされる可能性があるという他の研究で指摘された観察結果を裏付けています。また、この発表は、これらの少数民族で特に糖尿病と膵臓がんの相関を調査する最初の研究です。

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AACRニュース: NRG1融合遺伝子を有する膵臓癌に抗HER2/3抗体薬MCLA-128が臨床効果を示す

AACR NCI EORTC conference

AACRニュース: NRG1融合遺伝子を有する膵臓癌に抗HER2/3抗体薬MCLA-128が臨床効果を示す

著者:アリソン・シュラム

メモリアルスローンケタリングがんセンター

2019年10月27日

概要:NRG1融合遺伝子変異陽性癌における抗HER2 / 3二重特異性の抗体療法であるMCLA-128の臨床的証明

背景:NRG1(neureglin1)融合遺伝子は、膵臓がんおよび肺腺がんを含む様々な固形がんの発がん性ドライバーです。 NRG1融合遺伝子タンパク質はHER3に結合し、HER2 / HER3ヘテロ二量体化、下流のシグナル伝達の増加、および腫瘍成長をもたらします。

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サバイバーストーリー:アダム・ディール(ステージ4)



survivor story adam family

がんのRNA検査により新薬の治療につながる

アダム・ディール

2019年11月20日

  • 顕著な体重減少がステージ4膵臓がんの診断につながる
  • フォルフィリノックス(FOLFIRINOX)による初期治療
  • がん遺伝子検査のための腫瘍生検と新薬

2017年の夏、私は親友の結婚式にタキシードを着る必要があったため、体重を減らして体形を整えて結婚式の写真で見栄えを良くしようと努力していました。幸いなことに、体重も減ってきて、長年に渡ってみえなかった腹筋のシックスパックも体脂肪が減ったせいでしょうか、初めて割れてみえました! 結婚式の数週間前に、私は最終的なタキシードのフィッティングに行き、完璧にフィットしてもらいました。結婚式の日、2017年9月、私はタキシードを試着しに行き、驚いたことにフィットしたはずの服のなかでからだが泳いでいることに気がつきました。私はこれにショックを受けましたが、運動の習慣と良い食事が理由であると思いました。妻は私を見て、「何かが正しくない」と言いました。彼女は、クリーブランドに戻ったとき、私の主治医に会うように主張しました。

 

☞ アダムファミリーのビデオ:https://youtu.be/mrmfmUKhk0E

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PanCANマイトラ先生が選らぶ膵癌治療を変えた試験:その2 NAPOLI試験(オニバイド)



 Dr Aniban Maitra PanCAN Small

PanCANマイトラ先生が選らぶ膵癌治療を変えた試験:その2 NAPOLI試験(オニバイド 本邦未承認

2020年1月3日

過去20年間、膵臓がん患者を対象として35の薬剤の組み合わせた39の第三相試験が世界で行われました。その結果、膵臓がん治療を大きく変えた試験があります。ここではその膵臓がんの治療を変えた重要な試験を紹介します。それがNAPOLI試験です。それまでは一次治療の試験が複数行われてきましたが、これは膵臓がんで初めて2次治療を生み出した試験です。

2015年10月に米国食品医薬品局(FDA)により膵臓がんの治療で承認されたのが「リポソームイリノテカン(商品名オニバイド Onivyde・本邦未承認)」です。これは、5-フルオロウラシルおよびロイコボリン(5-FU / LV)との併用療法として、以前にゲムシタビンをベースとした治療をうけた転移性膵腺がん(mPDAC)の患者の二次治療として承認されました。

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PanCANマイトラ先生が選らぶ膵癌治療を変えた試験:その1 POLO試験(リムパーザ)

 Dr Aniban Maitra PanCAN Small

PanCANマイトラ先生が選らぶ膵癌治療を変えた試験:その1 POLO試験(リムパーザ 本邦未承認)

 

2020年1月2日

 

第III 相POLO臨床試験中間解析の結果、転移性膵臓がんと診断されBRCA1またはBRCA2の生殖細胞変異を有する患者は、オラパリブを用いた維持療法により、2年の時点で疾患の進行までの期間と進行のない患者の割合が倍増したと発表しました。

 

シカゴ大学のヘディー・キンドラー博士は、POLO試験によるオラパリブの維持療法は、無増悪生存期間(PFS)において統計的に有意で臨床的に意味のある47%の改善をもたらしたと発表しました。プラチナベースの化学療法に対する安定または応答性をみせた後にオラパリブによる維持療法を受けた患者の無増悪生存期間の中央値は、プラセボ群の3.8カ月と比較して7.4カ月と倍増しました(ハザード比[HR] = 0.53; P = .0038)。この結果は、The New England Journal of Medicine誌にも同時に発表されました。PARP阻害剤は、乳がん卵巣がん症候群(HBOC)としても知られているBRCA変異を有する乳がん、卵巣がんの患者の治療において、2013年に米国食品医薬品局(FDA)によって承認され世界で使用されています。

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祝 米国FDAがオラパリブを生殖細胞系BRCA変異陽性転移性膵臓がん一次治療維持療法として承認 






祝 米国FDAは、オラパリブを、生殖細胞系BRCA変異陽性の転移性膵臓がんの一次治療維持療法として承認

2019年12月30日

オラパリブ(商品名:リムパルザ)は、プラチナベースの一次化学療法レジメンで少なくとも16週間で疾患が進行していなかった患者のがんの進行または死亡のリスクを47%削減しました。生殖細胞系BRCA変異陽性の転移性膵臓がんに唯一承認されたPARP阻害剤です。

米国ニュージャージー州ケニルワースのアストラゼネカおよびMSD Inc.(MSD:米国およびカナダではMerck&Co.、Inc.として知られています)は本日、成人患者の維持療法としてオラパリブが米国食品医薬品局(FDA)から承認を得たことを発表しました。

オラパリブ(商品名:リムパルザ)は、プラチナベースの一次化学療法レジメンで少なくとも16週間疾患が進行していなかった患者において、FDA承認されたコンパニオン診断で病的または病的であることが疑われる生殖細胞系BRCA変異陽性(gBRCAm)の転移性膵腺がん(膵がん)の患者が対象となります。

この適応症におけるオラパリブの承認は、The New England Journal of Medicineで発表され、2019年に米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2019)にて発表された極めて重要な第III相POLO試験の結果に基づいて、12月17日の米国FDA腫瘍薬諮問委員会(ODAC)により推奨されました。

POLO試験の結果は、無増悪生存期間の統計的に有意で臨床的に意味のある改善を示しました。オラパリブは、gBRCAm変異陽性の転移性膵臓がん患者の進行や死亡なしの生存期間中央値を7.4か月対プラセボで3.8か月と、ほぼ倍増させました。(hazard ratio [HR] = 0.53; P = .0038).  POLO試験でのオラパリブの安全性と忍容性のプロファイルは、以前の臨床試験で観察されたものと一致していました。

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新年のご挨拶2020(令和2年)

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新年のご挨拶

2020年、明けましておめでとうございます。

 パンキャンジャパンでは、この10年、「膵がん撲滅」を合言葉に、がん研究者、医療関係者とともに膵がん患者の予後改善とアドボカシー活動に努めてまいりました。その結果、新しい1次治療薬として「フォルフィリノックス」「ゲムシタビン+ナブパクリタキセル(商品名アブラキサン)」が承認されました。これに続き、米国では、2次治療薬としてナノリポソーム化イリノテカン(商品名オニバイド 1月現在国内未承認)が承認され、日本でも適応が期待されています。

国内では2019年6月に2つのがん遺伝子パネル検査(ファウンデーションワンとNCCオンコパネル)が保険償還されました。遺伝子変異に関してはMSI-H、NTRK融合遺伝子変異陽性に対する分子標的薬も承認されるなど、まさに膵臓がんにもゲノム医療が到来した感があります。

米国の臨床試験では、「がん遺伝子変異に有効な分子標的薬がある場合、その薬で治療を受けた患者の方が、標準治療よりも予後が改善される(予後が良い)こと」がわかり、大きな反響を呼びました。この研究により、米国NCCNの膵がん診療ガイドラインが改訂となり、転移性膵がん患者には診断時にがん遺伝子パネル検査を受けることが推奨されました。また、すべての膵がん患者は、生殖細胞系遺伝子検査(Germline Mutation Test)を受けることが推奨されました。まさに大きな足跡といえます。

 

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